地域の魅力「発見プロジェクト」、第2弾は兵庫県朝来市 「天空の城」や岩津ねぎなど24件
神戸新聞社など西日本の地方紙6社が地域資源の魅力を発信する「『ふるさとの光』発見プロジェクト」の第2弾が12日、兵庫県朝来市を舞台に始まった。日本遺産「銀の馬車道・鉱石の道」や国史跡「竹田城跡」、グルメなど5テーマ24件の「光」を選定。特集紙面やサイトで紹介していく。 【写真】岩津ねぎキムチのせ但馬玄牛骨ラーメン 人口流出や高齢化などの課題を抱える地方に人を呼び込み、持続的発展につなげる狙い。第1弾は5月から山陽新聞社の地元、岡山県の新見市を舞台としている。朝来市は歴史文化遺産や自然が豊かで、京阪神から特急列車でアクセスできる利便性も評価された。 朝来市出身の映像作家・藤原次郎さんや同市の企業「冨士発條」の藤井啓社長ら4人が選定者を務めた。選定されたのは、かつて東洋一とうたわれた明延鉱山の「神子畑選鉱場跡」▽竹田城跡麓の城下町▽渋沢栄一と並ぶ実業家・原六郎の生家「千年家」▽国天然記念物で推定樹齢2千年の巨木「糸井の大カツラ」▽特産の岩津ねぎ-など。 12日に神戸市で記者発表会があり、神戸新聞社の高梨柳太郎社長は「『天空の城』として竹田城跡は有名だが、他にも奥深い魅力がある」とあいさつ。特別協賛するJR西日本の長谷川一明社長は「多くの方に訪ねていただけるよう、共に取り組みたい」と述べた。 プロジェクトは神戸、北國、福井、京都、山陽、中国の各新聞社でつくる実行委員会が主催。今後、各社の新聞発行エリアで順次展開する。(大島光貴)