【プレビュー】「3」が大きな意味を持つ”金J決戦”!逆転優勝を狙う2位神戸と残留を目指す18位磐田が激突 | Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは11月1日、3日に第35節が開催。ノエビアスタジアム神戸では、ヴィッセル神戸とジュビロ磐田が対戦する。 ●【動画】川崎フロンターレ 小林悠インタビュー
優勝と残留ー。お互いの立場こそ大きく違うが、2位の神戸と18位の磐田が激突する一戦は、結果が大きな意味合いを持つゲームとなる。 神戸は前節、FC東京に敗れてリーグ戦での連勝が「6」でストップしたものの、首位のサンフレッチェ広島が敗れたことで勝ち点1差の2位をキープ。久しぶりの黒星から仕切り直しとなる今節、リーグ戦ラスト4試合で逆転優勝を果たすためにもここをしっかりと勝ち切れるかが大きな焦点となる。 ただ神戸の勢いに陰りは見えない。リーグ戦での敗戦後に迎えたAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)では、Kリーグを連覇している韓国の強豪・蔚山HDの敵地で宮代大聖の2ゴールで快勝。ACLEから中3日で迎えた天皇杯準決勝では、宮代の公式戦2試合連続ゴールで先制した後に京都サンガF.C.に追いつかれたものの、後半に佐々木大樹のゴールで勝ち越し。その後も京都につけ入る隙を与えない強かな戦いぶりを続けて5年ぶりに決勝へと駒を進めた。過密日程の中でタフなゲームは続くが、天皇杯では大迫勇也と武藤嘉紀という2枚看板を先発を回避させながらもチームとしての地力を示した。 リーグ戦と天皇杯では2つのタイトル獲得を目指し、ACLEでは次ラウンド進出を果たすべく、11月に入っても過密日程は続くが、その最初のゲームとなる今節、しっかりと勝ち切って弾みをつけたいところ。大迫勇也と武藤嘉紀が攻撃の中心であることは変わらないが、前回対戦でゴールを仕留めている佐々木やリーグ戦では自身初の二桁ゴール目前に迫る宮代が天皇杯に続いてチームに勝利をもたらす存在となれば、チームとしてもさらに勢いづく好材料となる。そういった意味でも二人の活躍には注目が集まる。 対する未消化試合を残す磐田は前節、セレッソ大阪を敵地で下して連敗をストップ。残り5試合で残留ラインまで勝ち点「4」差という位置にいる。依然として追いかける立場は変わらないが、1点リードで迎えた終盤にGK川島永嗣がPKストップし、劇的な形で勝ち点3を掴んだ前節の勢いを続けられるか。昨年度王者との対決に臨む今節、熾烈な優勝争いを繰り広げている神戸を倒すことになれば、さらに残留への追い風を強めていけるだろう。 ここ数試合は、まずは失点しないことを最優先に現実的な戦い方にシフトし、失点が多かった夏場に比べ、90分間を通して拮抗した戦いは見せられている。また直近の2試合は、3バックを採用。横内体制では初めて3バックでスタートした広島戦こそ敗れたものの、相手を苦しめる戦いを演じ、同じ布陣を継続したC大阪戦では勝ち星を掴み取った。4バックの神戸に対し、どのようなゲームプランで挑むか。横内昭展監督の采配には注目が集まる。 また前節は、しばらくゴールから遠ざかっていたFWジャーメイン良が2ゴールと活躍し、このタイミングでエースが復活の狼煙を上げたことはポジティブな材料だ。前線での守備や攻撃の起点を作る役割に奮闘していたものの、なかなか結果が伴わない時期を過ごしてきた11番。チーム最多となる5本のシュートを放ち、結果も噛み合った前節を経て、ここからチームを残留へ導く活躍を見せられるか。やはりこの男には期待がかかる一戦となる。 前回対戦は開幕戦。神戸が敵地で王者としての威厳を示し、2-0で昇格してきたばかりの磐田を終始圧倒した。シーズン終盤に迎える2度目の対決では、どのような結末が待っているか。連覇を狙う神戸と残留を目指す磐田。お互いの命運を左右する3ポイントを懸けた闘いが金曜日のナイトゲームでぶつかり合う。