止まらないコンテナドライバーの高齢化・・・平均年齢52.6歳
海上コンテナドライバーの高齢化が止まらない。関東トラック協会海上コンテナ部会の2023年度調査によると、海コンドライバーの3月末時点の平均年齢は52・6歳と前年度から0・7歳上がり、4年連続で上昇した(グラフ)。年代別では過去10年間、50歳代以上の構成比が拡大してきたが、特に60歳代と70歳以上の増加が目立った。同月末時点のドライバーの最高齢は78歳だった。
平均年齢はほぼ右肩上がりで推移している。13年度の46・8歳に比べると、23年度は6歳近く上がった。
年代別在籍者数の割合を見ると、19年度調査以降最多を占める50歳代の割合は前年度比0・1ポイント減の44・4%だったが、60歳代が1・7ポイント増の18・4%となった。60歳代の割合の増加は5年連続。
70歳以上の割合は0・7ポイント増の3・6%だった。16年度までは1%未満だったが、17年度から徐々に増え、19年度から前年度までは3%前後で推移していた。
これに対して、23年度の40歳代の割合は1・5ポイント減の24・4%で減少傾向が続いた。30歳代は0・6ポイント減の7・1%、20歳代は0・1ポイント減の2・2%だった。
23年度の新規採用者数は198人。最年少は23歳、最高齢は77歳、平均年齢は47・1歳だった。退職者数は177人で、最年少は26歳、最高齢は77歳。3月末時点の在籍者数は2077人。
トラック産業の中でも、海コンドライバーの高齢化は同産業平均を上回る。厚生労働省の22年賃金構造基本統計調査によると、大型トラックのドライバーの平均年齢は50・2歳、大型車除くトラックのドライバーは47・8歳。
調査は関ト協海上コンテナ部会に所属する1都7県の各ト協の海コン部会会員事業者を対象に実施し、137店社から回答を得た。23年度の調査に回答した店社と前年度の調査に回答した店社は一致していない。
日本海事新聞社