性自認と戸籍が一致 臼井さん「すっきりした」
性同一性障害と診断され、岡山家裁津山支部で性別変更が認められた岡山県新庄村の農業臼井崇来人さん(50)が27日、女性から男性への変更が反映された戸籍謄本を岡山市役所で受け取った。臼井さんは自認する性別と戸籍が一致したことに「非常にすっきりした」と笑顔で話した。 【写真】農作業をする臼井崇来人さん
共に暮らす女性のパートナー(46)と来月にも婚姻届を提出する予定といい、「名字が一緒になり、より家族の一体感を感じる」と晴れやかな表情を浮かべた。 臼井さんは代理人弁護士と市役所を訪問。職員から戸籍謄本を受け取ると、変更された部分をじっくりと見つめていた。 一方で、臼井さんは「戸籍の性別と体の特徴が合わないことから今後医療機関などで説明を求められることがあるかもしれない」とも説明。「(自分のような人を)社会がどのように受け止めていくのか注視していきたい」と話した。 性同一性障害特例法には、戸籍上の性別を変更する際に生殖能力をなくす手術を事実上求める規定があるが、最高裁は昨年10月に違憲、無効とする決定を出した。