「片付けなさい!」はむしろ逆効果…。“自分で片付けられる子”になるある一言とは
タレントとしてマルチに活躍する一方、保育士資格を持つ5児の父親で“現役大学生”という、つるの剛士さん。多忙な中、2度の育児休暇をとり、積極的に「イクメン」経験を積むと、次は幼児教育の世界に飛び込み、非常勤幼稚園教諭としても勤務。また大学では、こども心理学部で“学び”を継続中といいます。そんな、保育現場も体験されている「先輩パパ」つるのさんに、ご自身の経験や気づきについて語ってもらったり、日々子育てに奮闘しているパパ&ママたちの悩みに「元気が出るアドバイス」をしていただいたりする連載です。 【衝撃のビフォー→アフター画像を見る】「片付かない家」のキッチンには必ずある!? 今すぐ手放すべき3つのもの 今回はwith class mama第4期メンバーのまりさんとつるのさんに「“片付け”の意味や大切さ」について話し合ってもらいました。
Q. 片付けなさい!と叱らなくても子どもが自ら片付ける方法はありますか?
<まりさんが“汚部屋”脱出をして、整理収納アドバイザーになったきっかけ> つるの:まりさんが「整理収納アドバイザー」の資格を取得したり、子育ての中でも「片付け」にフォーカスをあてて発信したりするようになったきっかけはどんなことだったのでしょう。片付けが大好きだったとか? まり:真逆です。そもそも私は「片付ける」という概念を持たない“汚部屋出身者”だったんです(笑)。そんな私ですから、第1子を出産した時にも、ベビーベッドを置き、赤ちゃん用品を整理して収納するといった「赤ちゃんを育てる環境づくり」なんて考えてもいなかったし、結婚してから転勤族だったこともあり、部屋には未開封段ボール等、整理されずにいる荷物も散乱していました。 そんな雑然とした部屋に、新生児を病院から連れ帰ってきたときのこと、足の踏み場もない部屋を見た私の母は「この部屋で子育てをする気なの?」と呆然。私自身も母のその一言に「ハッ」としつつ「ホントだ、この子どこに置く?」と愕然。ズーンと産後ウツに陥ってしまったんです。 つるの:それで一気に片付けや収納に目覚めて? でも初めての子育てをしながら、家の中の片付けなんて、慣れていても大変だと思うのですが……。 まり:そうなんです。慣れていないというより、どうしたらいいのかわからないものだから、少し片付けてもすぐに汚部屋に戻ってしまう。そんな部屋の中での子育てはスムーズにいくわけがなく、ストレスが溜まっていく……と悪循環でした。 そして、これではだめだ、「片付け方」をきちんと身につけないと何も解決しないと思い立って「整理収納アドバイザー」という資格取得の勉強を始めたんです。 つるの:自分の生活環境を整えるために始めた「学び」だったのですね。すごく前向きで、すばらしいですね! 学び始めてすぐに生活は変化しましたか? まり:すぐにその学びが活かされて生活が激変したわけではなく、4年ほどかけて徐々に環境が整っていった感じです。片づけ概念ゼロからのスタートでしたし、子育てをしつつの学び&実践だったので時間がかかったのだと思います。でも、片付けや収納の仕方がきちんと身につくと、驚くほど、子育てや生活がスムーズに回って、ストレスも減り、気持ちがラクになっていきました。 つるの:片付けや収納の仕方って、とても興味があります。いろいろと教えていただきたいです! 僕は片付けが苦手なんです。それでいて、片付いていないと気持ち悪くて、いやなんですよね。汚いとか、散らかっているとか視覚のストレスって大きなものがあると思います。