アートが楽しめる美しいホテル&旅館 10選
BELLUSTAR TOKYO,A Pan Pacific Hotel / 東京・新宿
4月に開業したばかりの東急歌舞伎町タワー最上部、39階から47階に位置するホテル。館内には大巻伸嗣や青木野枝による作品が、タワー全体では26組の作家が手がけた作品が展示されている。
45階のレストラン「Restaurant Bellustar」の13メートルを誇る天井からは、大巻伸嗣による直径250cmの作品《Gravity and Grace: Lucidus (Lucida)》が吊り下げられている。金属の球体の中でLEDがゆっくりと点滅し、かつて新宿に広がっていた水景からイメージした表面の水紋や花などのモチーフが影絵のように、壁や天井、そして床に幻想的に映し出される。
BELLUSTAR TOKYO,A Pan Pacific Hotel 住所/ 東京都新宿区歌舞伎町1-29-1 東急歌舞伎町タワー39~47F
右に見えるのは、地下1から地上1階にかけて広がる6メートル×6メートルの壁面。約2カ月に一度異なるアーティストが作品を制作する。1階のバー/ラウンジは、定期的な展示やイベントも開催される。
客室であるのひとつで、SIDE COREが手がけたスイートルーム。ゲストが支払う宿泊費はアーティストに還元され、今後の活動費となる。 BnA_WALL 住所/東京都中央区日本橋大伝馬町1-1
星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル / 青森
奥入瀬渓流沿いに佇む唯一のリゾートホテル。ホテルから望む渓流をモチーフにした暖炉《森の神話》と岡本太郎の遺作とされる《河神》を、館内のパブリックエリアに備える。
1991年に完成した、高さ8.5メートル、重さ5トンに及ぶ巨大な暖炉「森の神話」。人間の姿とともに、森にすむ鳥や動物、昆虫、キノコなどの奥入瀬渓流の自然が描かれている。作品の向こうには大きな窓があり、国立公園の雄大な自然が広がる。移り変わる四季の美しさと作品との調和を楽しみたい。