（写真：南日本新聞社）

　トイレに侵入して女性を盗撮したとして、性的姿態撮影処罰法違反（撮影）などの罪で起訴された元鹿児島県警枕崎署の巡査部長の被告男（３２）の初公判が２１日、鹿児島地裁で開かれる。 【写真】〈関連〉鹿児島県警枕崎署員の盗撮容疑事件の事実認知（２０２３年１２月１９日）から逮捕（２０２４年５月１３日）までを時系列で確認する

　起訴状などによると、被告は２０２３年３月から１２月ごろまでの間、盗撮目的で県内の女性用トイレに侵入し、自身のスマートフォンを個室の隙間に差し込むなどして、同じ女性を計１２回撮影したとされる。 　県警によると、同年１２月１５日に女性用トイレに侵入し女性を盗撮した容疑で２４年５月１３日に逮捕した。その後の捜査で発覚した計１２件が起訴された。捜査の中で１９年９月から２３年１２月に起訴内容の１２回を含め少なくとも８０回盗撮していたことが判明。枕崎署在任中は３７回あり、うち９回は勤務中で捜査車両を使っていたこともあったという。 　今年４月以降に発覚した県警不祥事を巡る裁判は今回で３件目。これまでに女性の体を触るなどして不同意わいせつの罪に問われた元県警本部の警部と、捜査情報などを漏らしたとして地方公務員法（守秘義務）違反の罪に問われた元曽於署巡査長に、それぞれ有罪判決が言い渡されている。