「カッピー」河野祐輝、15番に待っていて悲劇…2打目フライヤーからの誤球で優勝争いから脱落【男子ゴルフ】
◇23日 男子ゴルフ ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ・バイ・サトウ食品最終日(栃木、西那須野CC) 石川遼(32)=カシオ=が1年7カ月ぶりのツアー19勝目を挙げた。今季ツアー初出場で、22日に首位に立った河野祐輝(36)=NTT西日本アセット・プランニング=は通算17アンダーで9位に終わった。 河野にとってはあまりにも残酷な15番だった。石川と首位に並んで迎えたホールで第2打がフライヤーしてグリーン奥の茂みへ飛び込んだ。見つけたボールで次を打ったが、それは自分のボールではなかった。誤球。メーカーのロゴが同じだったため、よく確かめないまま打ってしまった。その後、本当の自分のボールは見つかったが、アンプレアブルを宣言するなどで「9」。もちろん、優勝争いから去った。 今大会はセルフでプレーした。決勝Rだけでも担いでくれる人を探したが見つからず、4日間とも自分で電動カートを押した。もし、キャディーがいれば、ボールの確認も慎重にできていたかも…。見ている誰もがそう思って、悲劇の瞬間はギャラリーが凍り付いた。しかし、ゴルフは全て自己責任。河野本人はむしろ、「キャディーがいたら、2打目でフライヤーを打っていない。僕の相棒(カート)はしゃべらないので」と前段階での判断ミスを悔やんだ。 カピバラ似の「カッピー」というキャラはギャラリーにも浸透。「カッピ、ガンバ!」と声も飛ぶほど人気者になった。初めて一緒に回った3つ年下の石川については、「かっこよかった。雨なのに、いい匂いがした。後で『ナイスプレー』と言ってもらえた」とうれしそう。途中までとはいえ、一緒に優勝争いできたことが収穫だった。
中日スポーツ