ゴルフを愛するサッカー元代表の大久保嘉人さん、難所「九州グリーン」と対決 上りの5段「面白い形だね」、長崎・大村湾CCへ
大久保嘉人のゴルフ場巡り❾
サッカー元日本代表の大久保嘉人さん(41)が九州のゴルフ場を巡る企画は、長崎県大村市の「大村湾カントリー倶楽部(CC)ニューコース」を訪れた。待ち受けていたのは「難所」と評判の「九州グリーン」。いったい、どんなコースなのだろうか? ■【動画】大久保さんの大村湾CCでのプレーをチョイ出し 肌寒いはずの海からの風がどこか気持ちいい。前回に引き続き長崎県でのラウンドとなり、大久保さんの表情が明るい。「ここでゴルフができるのはうれしいね」。サッカーで「高校3冠」を達成した国見高時代を過ごした地は、出身地の福岡県とともに、今も大事にしている〝故郷〟だ。
「乗せたからといって安心できません」
大村湾CCには二つの顔がある。米国スタイルのカジュアルな「ニューコース」、フォーマルな魅力の「オールドコース」。今回はニューコースを回ることになった大久保さんに、サッカー支配人が静かな笑みとともに〝挑戦状〟を投げかけた。「広さ、段差…。6~9番はグリーンにさまざまな特徴があって、乗せたからといって安心できません。むしろピンを直接狙うぐらいの気持ちでいかないと。腕が鳴るゴルファーもいれば、心が折れてしまう人もいます」 最大の難所は8番ミドル(330ヤード)のグリーンだ。縦長の形で、手前から奥にかけて上りになっている「5段グリーン」。ところで、この形、どこかで見たことがあるような。思案顔の私たちに助け舟を出すように、山口支配人は「九州のように見えませんか」と語りかけてきた。
ピンが〝小倉〟や〝長崎〟にあったら
グリーンを見つめる大久保さんの手前から南九州、中九州、北部九州。「面白い形だね」と少し驚きながら、勝負師の顔に変わる。今回はピンの位置が手前の方、〝鹿児島〟の付近にあった。大久保さんはグリーンのやや下に2打目をつけると落ち着いてパーをセーブした。 山口支配人は「ピンの位置が(グリーンの上の位置にあたる)〝小倉〟や〝長崎〟にあったら大変だよ」と笑った。傾斜のきついグリーンでは下から攻めるのがセオリー。そうなれば、当然のように難易度は高まるからだ。 国内最大級のゴルフ関連ポータルサイト「ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)」と協力して行う今回の企画は、福岡からスタートし、北九州市、宮崎県、長崎県と足を延ばしてきた。ここに来て〝九州の地図〟が現れたのも、何かの巡り合わせかもしれない。「九州はきれいで特徴のあるコースが多いね。これからも、いろいろなところでプレーしたい」と大久保さん。次はどんな名物コースに出合えるだろうか。(松田達也)