発達が気になる子の小学校入学準備は早めに始めよう! 子どもの「環境変化」の壁をどう乗り越える?
こんにちは。モンテッソーリ教師&保育士で、自閉症スペクトラムとADHDの診断のある小学5年生の長男と、小1の次男を子育て中のりっきーです。 年長のお子さんがいらっしゃるご家庭ではいよいよ小学校入学が間近に迫ってきましたね。入学は子どもにとってただでさえ大きな出来事ですが、発達が気になる子にとってこの大きな環境変化はさらにハードルになりがちです。 今回のコラムでは、初めてのことや慣れないことが不安が強い長男のために、我が家で入学前の1月から3月の直前期に準備してきたことを紹介します。 【イラストで見る】発達障害のある子が伸びる声かけ・褒め方・叱り方とは
進路が決まったらまずやったこと
発達が気になる子の進路は年長の春から冬にかけて就学相談等で決まっていくケースが多いです。早く決まれば準備も早くスタートできますが、年長の冬になってようやく決定するということも多いかと思います。 我が家で進路決定前後から小学校生活の見通しのためにまず始めたことは、週末などに散歩がてら進学予定の小学校の前を通ったりしながら場所に慣れていくことでした。 小学校が見慣れた場所になることは、不安の強い強い長男にとっては、まず第一の関門でした。 すでに就学相談や就学前健診で学校に足を運んでいる場合は、これから毎日行くところとして見通しがつくように、通学の練習をするのもおすすめです。 我が家の場合は、年明け以降週末に時々可能な範囲で、ランドセルに本を入れ、実際に通学するルートで学校まで一緒に歩いたりしていました。実際のルートを歩いてみることで、本人のランドセルを背負っての体力や、親目線での気をつけた方がいい場所などを事前に知っておくことができたのがよかったです
絵本で小学校生活をイメージ
通学練習と合わせてやっていたのは、小学校生活全般の流れを把握できる絵本を一緒に読んだことでした。我が家の長男は視覚優位で、写真や絵などの視覚情報から物事を把握し、記憶することが得意な子でしたので、写真で小学校生活をイメージできる『1ねん1くみの1にち』川島敏生 写真・文(アリス館)という本をよく眺めていました。登校してからの1日の流れを教室の上からの俯瞰で知ることができてとてもよかったです。 このほかにも、イラストをベースに小学校生活がストーリー調で知ることができる『いちねんせいのいちにち』丘修三作・藤田ひおこ絵(佼正出版社)や、『小学校の生活』はまのゆか絵(Gakken)など、小学校準備のためのいろいろな絵本が出ているので、お子さんに合ったものを選んであげてください。