浅間山をバックに紫の“初夏の香り” 長野・上田市でラベンダー祭り
ほのかな“初夏の香り”が人気のラベンダーを摘んだりスティック作りが楽しめる「ラベンダー祭り」が長野県上田市で10日まで開かれており、にぎわっています。 ラベンダーの咲く丘は上田市生田の「信州国際音楽村」の一角にあり、約5000平方メートルの広さに5000株が紫の花を付けています。同音楽村の菅沼あき子さんによると、ここのラベンダーの種類は「花穂が長くて香りが良いイングリッシュ系のグロッソ」。 ラベンダーや花を摘む人の周りにはミツバチやチョウが舞い、遠くには浅間山や山麓の農村などが望める人気のロケーションが270度のパノラマで広がります。
ラベンダーの観賞は無料。摘み取りは300円で50本程度採れます。ラベンダーを生のままリボンで編み込んで作るラベンダースティックの製作体験も人気。スティックは部屋や玄関、車の中などに置いて香りを楽しみます。 「1~2年は香りが出ます。香りがなくなりかけたら手でもむとまた出ますよ」と菅沼さん。最近はスティック作りに挑戦する男性も増えてきました。 平日からにぎわっていますが、土、日曜日は500人以上も訪れ、名古屋など県外からのバス客も目立ちます。スティックの製作体験も多いときは150人近い参加者が楽しい時間を過ごしています。 音楽村は浅間山を望む1000人収容の野外ステージなどでコンサートやイベントも随時行われています。北陸新幹線上田駅からタクシーで25分ほど。しなの鉄道・大屋駅からはタクシーで10分の山間地にあります。車は上信越道上田菅平インターか東部湯の丸インターから25分ほどです。
----------------------------------- ■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説