アップル株、1-3月急落で買い戻しに期待感-最悪期を脱するか注目
エヌビディア、メタ・プラットフォームズ、アマゾン・ドット・コム社などハイテク大手の株価が上昇を続ける中で、空売り筋はアップル株を狙い撃ちした。S3パートナーズの分析によると、アップル株は今年、空売り銘柄として2番目に利益が大きく、空売り筋はアップル株の空売りで24億ドルの含み益を得ている。足元で空売り残高の規模に大きな変化はないが、昨年の水準からは減少した。
ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズのテクニカル戦略責任者、マーク・ニュートン氏は、エヌビディアが年初から80%余りの急騰を演じるなど、人工知能(AI)を巡る熱狂がいつまで持続するのか警戒感が高まりつつあるが、アップル株が2020年につけた安値から数年にわたる上昇トレンドを崩さない限りは、S&P500種の足を引っ張ることはないはずだと述べる。
一方、パイパーのジョンソン氏は、他のハイテク株がつまずけば、アップルへの買い戻しに拍車がかかる可能性すらあると話す。
「トレーダーがエヌビディアを売ったら、代わりにアップルを買うだろうか? 顧客からよく耳にする話だ」とジョンソン氏。「投資家はマグニフィセント・セブンの中で銘柄を入れ替えることを非常に好む」と述べた。
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原題:Apple Investors Seek Signs Worst Is Over After Quarterly Slump(抜粋)
--取材協力:Elena Popina.
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Jess Menton