「えっ…ホントに負けたの?」 『ワンピース』伝説となった最強海賊団の顔ぶれが凄すぎる件
■意外な美女たちも従える
ロックス海賊団には、当時は美しかった女性船員の姿もあった。そのひとりが、“ニョン婆”ことアマゾン・リリー先々々代皇帝「グロリオーサ」だ。皇帝だった若かりし頃に恋煩いにかかり、島を飛び出してロックス海賊団に在籍していた。なお、彼女の想い人がロックス海賊団にいたのでは……と考えられるが詳細は不明だ。 また、王下七武海のひとりだったエドワード・ウィーブルの母親である“ミス・バッキン”こと、バッキンガム・ステューシーもロックス海賊団の一員だった。彼女は“白ひげの愛人”を自称しており、同じ船に乗っていた理由もそのあたりにありそうだ。
■名前だけ登場した意味深な人物も…
さらに作中に名前しか登場しないが、ロックス海賊団が崩壊後に名前が出てきた元クルーとして「王直」がいる。彼は海軍のコビーが英雄と呼ばれるきっかけとなった「ロッキーポート事件」のなかで、“黒ひげ”マーシャル・D・ティーチと戦い、敗北したことが分かっている。 同じく「銀斧」という人物も、かつてロックス海賊団に在籍したことだけが判明している人物だ。しかし、海軍大目付であるセンゴクが、ロックス海賊団を説明する際にわざわざ名前を口にしたことから、かなりの実力者だったのではないかと推察される。 以上のような、そうそうたるメンバーを率いたのが、船長のロックス・D・ジーベックである。作中では、逆立ったうねり髪が分かるシルエットくらいしか描かれていないが、これだけのドリームチームをまとめ上げたからには相当な実力者だったに違いない。 しかし、そんなロックス海賊団は、ガープとロジャーが手を組んだ「ゴッドバレー事件」で敗れ、壊滅したといわれている。そのゴッドバレーという島自体「跡形もなく消えている」とセンゴクが明かしており、何かとてつもない力が働いたのは間違いないだろう。 このときロックス海賊団に何が起こったのか……作中でその詳細が語られる日が楽しみでならない。
高橋識行