「股関節」が痛い原因は?薬剤師監修【股関節が痛いときの治し方4選】|美ST
歩いているときに股関節に痛みや違和感を感じることはありませんか? 下半身と骨盤をつなぐ股関節は、人体の中で最も大きい関節。体重を支え、しゃがんだり歩いたりといった動作に不可欠な部分であり、股関節を傷めると歩行などの日常動作が難しくなります。今回は股関節が痛む理由や痛いときにやってはいけないこと、痛みの予防法などを解説します。
1.股関節が痛む理由
股関節が痛むのにはさまざまな原因が考えられますが、よく知られるものとしては変形性股関節症や股関節骨折などが挙げられます。 変形性股関節症は股関節の軟骨がすり減って、痛みや骨の変形が生じている状態のことです(イラスト参照)。 変形股関節症の初期は脚の付け根に軽い痛みや違和感を感じる程度ですが、徐々に悪化して太ももや膝などにも痛みを感じたり、あぐらをかくのが困難になったりします。 また股関節を骨折すると、立てないほどの激しい痛みを伴うのが一般的で、寝たきりや介護状態になってしまうことも。迅速な手術が必要です。 股関節は肩・手首・背中とともに高齢者が骨折しやすい四大骨折部位として知られており、転倒時に骨折するケースが多く見られます。
2.股関節が痛いときにやってはいけないこと
股関節が痛いときは、股関節に負担をかける姿勢をとるのはやめましょう。具体的にはあぐらや正座、しゃがみ込みなどの姿勢です。股関節を深く曲げるような運動も控えてください。 ただし痛みを気にして全然運動しないのもよくありません。運動不足は股関節周囲の筋肉のこわばりを招き、痛みの悪化につながります。股関節に負担をかけにくい水中ウォーキングや一般的なウォーキング、自宅でできるストレッチなどを継続して運動不足にならないようにしましょう。運動の種類や強度で悩む場合は、まずは整形外科で関節の状態を診てもらい、主治医に相談することをおすすめします。 股関節の痛みや違和感が続く場合には、放置せず早めに整形外科を受診することが大切です。
3.股関節の健康を守るためにできること
股関節の健康を保つために、痛みを和らげる方法や骨を丈夫に保つ方法など、おすすめのセルフケアを紹介します。 (1)弾力性のあるシューズを選んでみる股関節に痛みがあると、歩くのが億劫になってしまいます。股関節に負担をかけにくい靴を選んで、歩行時の痛みを和らげましょう。 中敷きに弾力のある靴を選ぶと歩行時の衝撃が吸収され、痛みを軽減できます。健康シューズの専門店に相談したり、インターネットで「股関節 靴」などと検索して自分に合う商品を探したりするとよいでしょう。