家庭に欠かせない「卵」「小麦粉」「食用油」。5年前と比べていくら値上がりしている?
価格高騰の要因
価格高騰には、原材料・エネルギーの高騰や円安などさまざまな要因が考えられます。 【卵】 生産者のコスト削減努力や国の補助金などで価格を保ってきた卵ですが、エサとなる飼料の値上がりとともに卵の販売価格も高くなっているのです。 また、鳥インフルエンザの流行による品薄も大きな要因といえるでしょう。 【小麦粉】 国内需要量のおよそ9割を輸入に頼っている小麦は、主な輸入国であるアメリカやカナダの不作の影響が大きな要因のひとつです。高温・乾燥が原因の不作により、政府の買い付け価格が上がり販売価格に影響を及ぼしています。さらに世界有数の小麦輸出国であるロシアやウクライナの情勢による影響も少なくありません。 【食用油】 大豆の主な産地であるブラジルの悪天候による収穫量の減少や、中国の経済活動再開による需要拡大、ひまわり油の輸出量が世界一のウクライナの情勢も相まって価格高騰につながっています。
価格高騰を感じる食材1位「卵」、2位「小麦・小麦製品」、3位「調味料・調味油」
今回参照した調査結果によると、価格高騰を感じる食材1位は「卵」、2位は「小麦・小麦製品」、3位は「調味料・調味油」でした。 さまざまなものの値上がりや社会情勢が食材の値上がりにつながり、「物価の優等生」と呼ばれていた卵にも価格高騰の波は押し寄せています。安いときのまとめ買いや食材の使い切りを意識することで食費を抑えることができるでしょう。 出典 TOA株式会社 スーパーでの買い物に関する調査 (PR TIMES) 総務省統計局 政府統計の総合窓口(e-Stat) 小売物価統計調査(動向編) 2024年2月 表番号2 主要品目の東京都区部小売価格【2023年2月~2024年2月】「1001うるち米(単一原料米、「コシヒカリ」)」~「2183学校給食(中学校)」 総務省統計局 政府統計の総合窓口(e-Stat) 小売物価統計調査(動向編) 2019年2月 表番号2 主要品目の東京都区部小売価格【2018年2月~2019年2月】「1001うるち米(単一原料米、「コシヒカリ」)」~「2183 学校給食(中学校)」 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部