「おかしいとおもわなかったのか」〝名札〟に名前が書かれない「岸田文雄夫人」 園遊会光景にSNSで議論
30年止まったままの議論
選択的夫婦別姓制度をめぐっては、1996年に法制審議会が選択的夫婦別姓制度の導入を答申しましたが、自民党から「家族の一体感が失われる」と反対論が起きて法案の提出はされませんでした。 以来、30年近く、時は止まったままかのように見えます。 最高裁は2015、2021年、夫婦別姓について「国会で論ぜられ、判断されるべき事柄にほかならない」などと求めていますが、国会で導入に向けた議論はなかなか進みません。 主要政党の中では自民党が唯一、導入に慎重な立場を示していることが大きな要因の一つです。 朝日新聞社と東京大学の谷口将紀研究室が昨年2~4月に実施した共同調査では、全体の60%が夫婦別姓に賛成し、自民党支持層でも53%が賛成しています。 「もし自分の名札に自分の名前が書かれていなかったら、どう思いますか?」 マジョリティー側に立つ男性である私もふくめ、胸に手を当てて問い続けたい問題です。