「エアコンのお掃除機能はない方がいい?」節電のプロが教える、エアコンの“買い替え時”と“種類”とは?
夏を前に需要が急上昇するエアコン。広告にも多く登場するため、「うちも買い替え時なのかな」と悩む方も多いのではないでしょうか。いつ買い替えるべきなのか、そしてどのような性能のものを買い替えるべきなのか、さらにはエアコン以外の選択肢はあるのかなど、疑問は尽きません。 ⇒【関連写真】「エアコンの勘違い節電」こまめに電源オフ、除湿モードで節電……は逆効果!? プロに教わる正しい節電方法 そこで今回は節約アドバイザーの和田由貴さんに節約の観点から考える「買うべきタイミング・種類」について教えて頂きました。
自分の家のエアコンは「古い」のか?「新しい」のか?
エアコンの節電に関する記事を読んでいると、「最新のエアコンなら節電機能がある」「昔のエアコンの場合は~」など書いてあることがあります。しかし、自分の家にあるエアコンは「古い」側なのか、「新しい」側なのか分からないことってありますよね。判断の基準となるのは何年前くらいまでなのでしょうか? 「エアコンはかなり以前から省エネ性能は良くなっていますので、ここ15年以内くらいのもので電気代はそれほど大きく変わっていません。暖房運転は期間消費電力量も大きいので多少変化もありますが、冷房のみの運転であれば最新のものに買い替えても大きく節電になることはないです。」(和田さん) 何年前のものかわからない場合や、機種によって細かく確認したい方は環境省の省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」というサイトで必要事項を入力することで、最新のエアコンにすることでどの程度の節電になるのかシミュレーションができるのだそう! 「最新のエアコンは節電の性能はそこまで変わらないのですが、AIなどの最新機能が搭載されているので、一概に数値だけでは節電を計れないのも事実です。賢いものだと『部屋の中に人間が何人いる』とか『人がこの辺にいる』とかを綿密に計算して自動で賢い運転をしてくれるものもあります」(和田さん)
エアコンの「お掃除機能」はない方が良い!?
買い替える際に悩みがちなのが、「自動お掃除機能」のついたものを購入するかどうか。 「『自動お掃除機能』は、ついてないものの方がいいですね!一般的に『自動お掃除機能』がついてないエアコンはフィルターを外して自分で掃除をしますよね。でも『自動お掃除機能』はフィルター部分にクリーナーが付いていて、付着したホコリをかき落としダストボックスの中で溜めています。 表面についたホコリをかき落とすだけなので、キッチンから来た空気中の油汚れを吸い込んでしまった場合はフィルターに油汚れが付着したままになってしまいます。結局、外して洗わなきゃいけないので2度手間なんですね。 油汚れが付着しなかったとしても、ダストボックスは人の手で定期的に掃除をしなければいけません。エアコンは基本的に数年に1回は専門の業者さんに内部の洗浄をしてもらった方良いのですが、実は『自動お掃除機能』がついてるエアコンの方が料金はかなり上がってしまいます。さらに業者さんからも手間がかかるので嫌がられることが多いです……」(和田さん) 「自動お掃除機能」付きのエアコンは本体価格も高いですし、結果的に少し手間でも自分でサッと掃除したほうが、金銭的なメリットは大きそうですね。