ユナイテッド、利益は市場予想下回る見通し－大幅値下げ響く
（ブルームバーグ）： 米ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスは17日、７－９月（第３四半期）の利益がウォール街の予想に届かない見通しを示した。米航空各社が国内旅行者を呼び込むため航空券価格を引き下げたことから、業界大手でさえ夏の記録的な旅行需要を十分に生かせていない状況を示唆した。
発表資料によると、７－９月の調整後１株利益は2.75－3.25ドルの見通し。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均は3.38ドルだった。
ユナイテッドはライバルのデルタ航空と同様、今夏の余剰座席を埋めるのに苦労している格安航空会社による値下げが業界全体の重しになっていると指摘した。大手航空会社は競争力を維持するため値下げに対抗せざるを得ない状況にある。ユナイテッドの前四半期のベーシック・エコノミー運賃収入は38％増で、プレミアム運賃収入は8.5％増だった。
同社によると、公表済みのフライトスケジュールで業界の輸送能力伸び率の約３ポイント低下が見られた８月中旬以降は運賃引き下げが徐々に弱まる可能性がある。
17日の米株式市場時間外取引では、ユナイテッドの株価は東部時間午後４時26分（日本時間18日午前５時26分）時点で２％安。
ユナイテッドの４－６月（第２四半期）の調整後１株利益は4.14ドルで、アナリスト予想平均の3.93ドルを上回った。売上高は150億ドルで市場予想とほぼ一致した。
同社は通期１株利益見通しを９－11ドルで維持した。
原題：United Air Sees Profit Below Estimates as Deep Discounts Sting（抜粋）
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Mary Schlangenstein
