奥平大兼が明かした宝物「おばあちゃんからもらったネックレスを、ずっとつけてます」
お守りは「おばあちゃんの手作りネックレス」
本編では、澄彦が荒邦からピアスをもらうシーンがある。物語の伏線となるシーンになぞらえて、奥平にも「ずっと大切にしている宝物」があるかどうか聞いてみた。 「僕も澄彦みたいに、人から贈ってもらったアクセサリーを大事にしています。あまり自分で買うことはなくって。いつも、すっごくキラキラ光ってるネックレスを二つ付けてるんですけど、それはおばあちゃんからもらった手作りのもの。つい最近、そのうちの一つが千切れちゃって、慌てておばあちゃんに連絡して、また新しく作ってもらいました」 昔からおばあちゃんっ子だったという奥平。自身の誕生日に贈られて以来、肌身離さず付けているネックレスは、まさにお守りのような存在。反対に、奥平が大切な人への誕生日に贈るものは、どんな基準で選んでいるのか。 「申し訳ない話なんですけど、誕生日にプレゼントをした経験があまりなくって……。それこそ相手に合ったものが良いのか、アクセサリーならあまり重すぎないものが良いのか、基準がわからなすぎて悩みまくって、タイミングを逃しちゃうんですよね(笑)。だから、僕は趣味で洋服のリメイクをするんですけど、遠くに引越しする友人がいたら、リメイクしたものを『これあげるよ!』って言って渡すことは、結構あります」 誕生日にではなく、あえて何かの節目に、一点もののプレゼントを贈る。それはお互いにとってのターニングポイントが、より特別さを増す予感に満ちている。そんな奥平自身の誕生日も近い(9月20日。取材は7月上旬)。 「欲しいものがあったら衝動買いしちゃうタイプなので、誕生日に合わせて『これが欲しい!』みたいなのって、あんまりないんですよね……。う~ん……あ! いつも使ってるお香がちょうど切れちゃったので、良い香りのお香が欲しいです。おばあちゃん家みたいな香りがするから、癒されるんですよね」
仕事後のリフレッシュは旅行で
自身のSNSでは「若いうちに、行ったことのないところへ行きたい」と旅行欲について綴っている奥平。仕事のモチベーションを持続させるのも「クランクアップしたあとの旅行」なのだとか。 「一つの作品が終わったあとでも、身体は撮影中のリズムを覚えているから、どうしても早起きしちゃうんですよね。そのタイミングで旅行をすると、一気に仕事からプライベートのモードに切り替わって、リフレッシュできます。自分の生活に戻った感じがあるというか。一人でも行きますし、友達と行くこともあります」 一人旅の楽しさに目覚めたのは、高校一年生の頃。中学最後の修学旅行に、体調不良のため全日程に参加できなかったことが、悔しさとなって残っていた。高校生になってから、リベンジのため一人旅。自由に観光地をまわる楽しさが癖になり、一人でさまざまな土地をまわるようになったという。 「一人旅も好きですけど、友達と一緒に現地の美味しい食べ物を楽しむのも好きです。同じ『旅行』ですけど、それぞれの楽しさがあると思います。仕事終わりにリフレッシュして、また新しい作品に入っていく。自分にとって、旅行が良い切り替えになってますね」 おばあちゃんから贈られた手作りのネックレス、友人との旅行など、奥平からはしきりに「家族」「友人」の話題が飛び出す。振り返れば、彼が俳優の世界に足を踏み入れたのも、友人と遊びに出ていた渋谷駅の改札でスカウトされたことがきっかけだった。人との縁に導かれている彼が、誰よりも“人との距離感”に配慮しているのは、必然に思えてならない。 (撮影/友野雄、取材・文 北村有、スタイリング/伊藤省吾(sitor)、ヘアメイク/速水昭仁(CHUUNi)) 映画『赤羽骨子のボディガード』8月2日(金)より公開