【写真：Getty Images】

　2季連続でUEFAチャンピオンズリーグ（欧州CL）出場権を逃したトッテナムが、本格的な補強活動を開始したようだ。イギリスメディア『Football Transfers』が現地時間17日、UEFAユーロ2024（EURO2024）に参戦中の2人のイングランド代表戦士の獲得交渉について報じている。 　トッテナムのバンディエラ、ハリー・ケインが昨年夏に退団し、アンジ・ポステコグルー新監督の下、新たなサイクルに入った今季のトッテナム。ジェイムズ・マディソンら新戦力が躍動し、開幕からリーグ戦9戦無敗を達成。しかし、けが人の影響もあって終盤にかけて失速し、シーズンを5位で終え、欧州CL出場権も逃した。ケイン退団の穴は大きく、一人気を吐くソン・フンミンの新たなパートナーの獲得が、今夏の至上命令となっている。 　獲得候補の1人目は、ブレントフォードのFWイヴァン・トニー。強靭なフィジカルを武器に22/23シーズンにはリーグ戦で20ゴールを奪っている28歳だ。同メディアは、「トニー本人はトッテナムからの賃金のオファーに合意したものの、4000万ポンド（約76億円）の入札はブレントフォードに拒否されたようだ」とクラブ間交渉の難航を伝える一方で、移籍金は5500万ポンド（約104億円）前後での決着を予想している。 　2人目は、クリスタル・パレスのMFエベレチ・エゼ。25歳のエゼは今季、リーグ戦で11ゴール4アシストを記録。多くのクラブが関心を寄せる中、同メディアは、4月にトッテナムが、エゼの家族をアーセナルとのノースロンドン・ダービーに招待したことを明かした。それ以来続く交渉において、パレスの提示額である6000万ポンド（約114億円）が「非公式な契約解除条項」となっており、今週末、獲得の可能性について話し合いが行われることを報じている。欧州CL出場権の獲得に向け、ポステコグルー監督に新たな戦力を供給できるだろうか。