Appleのゴーグル型デバイス「Apple Vision Pro」を使ってみた!
多様なコンテンツ、すでに対応アプリもいろいろ
高精細な映像と没入感を生かして楽しめる3Dコンテンツは、思わず「おおお!」と声が出てしまうほど。3D映画も色々と楽しめるようになっていますし、AVPでしか見られない「Apple Immersive Video」は視界に広がる180度3D映像と空間オーディオで、サッカーの試合やアーティストのレコーディング会場にお邪魔したかのような、まさにイマーシブな体験をすることができます。あいにく、この凄さは動画や静止画のキャプチャーでは伝えづらいものなので……ぜひ実際に体験してみてほしいところ。iPhone 15 Proシリーズで撮影できる空間ビデオやパノラマ写真も楽しむことができます。 おなじみのOffice系ソフトやDJが楽しめるアプリ、機械の構造や使い方を3Dで学べるアプリや各種ゲームなど、すでにAVPに対応したアプリも多くリリースされているのですが、個人的に気に入っているのがテーブルの上に3Dの地形図を広げて覗ける「スーパー地形」と、空間に線が描ける「AirDraw - Finger Paint」というシンプルなお絵描きアプリ。AirDrawは線の金属っぽい質感が可愛くて、旅先でVlogのタイトルをこれを使って書いたら面白いかも、なんて。 周囲にAVPユーザーがいれば、AVPを使って作れる自分の3Dアバター「空間Persona」を使って、次世代のFaceTime通話を楽しむこともできます。 実際に友人と試してみたのですが、表情だけでなく身振り手振りも反映されることと、音声がその人のPersonaが表示されている方向から聞こえるのも相まって、まるでその場に集っているかのような感覚で会話を楽しめました。コロナ禍にこれがあったら、もっとオンライン飲み会が楽しめたのになあ……なんて。
気になる点と今後の期待
「これは色々な未来を見せてくれるデバイスだ」と感激しきりだったAVPですが、もちろんいくつか気になる点も。バッテリーが本体とは別になっており、使用中は常にバッテリーと一緒に行動しなければなりません。デニムなどを着ているときはポケットに入れればよいのですが、繊細な素材の服を着ている時、やり場に困ることがあります(笑)。 そして、長時間使っていると気になってくるのが、重さ。付属している2つのバンドのうち、2点で支えるタイプの「デュアルループバンド」を使うと多少は楽になるものの、数時間連続して使っていると首筋に違和感が……。また、顔に密着させて使うので、メイクや髪型の崩れが気になり、外出前に使うのは憚られるなと感じています。 円安の影響もあり、価格は599,800円(税込)からとラグジュアリーブランドのバッグと天秤にかけたくなるプライスで、おいそれと手を出しにくい製品ではありますが、Appleストアの各店舗ではAVPを体験できるデモを予約制で開催中です。少し先の未来、ぜひ体験してみてください。