現在継続中の豪雨の名称は「令和2年7月豪雨」 気象庁が命名
気象庁は9日、熊本、鹿児島、福岡、佐賀、長崎、岐阜、長野の7県に大雨特別警報を発表した現在継続中の7月3日からの豪雨について、「令和2年7月豪雨」と命名した。継続中のため、今後発生する可能性がある一連の現象についても、同じ名称を使う。 気象庁では、顕著な災害をもたらした大雨などの自然現象について、防災関係機関等による災害発生後の応急・復旧活動の円滑化や、後世に経験や教訓を伝えることなどを目的に、名称を定めることとしている。 台風を除いた気象現象の場合、名称を定める基準は、顕著な被害(損壊家屋等1000棟程度以上、または浸水家屋1万棟程度以上の家屋被害、相当の人的被害、特異な気象現象による被害など)が発生した場合としている。 今回の大雨では、線状降水帯が複数の地域で、局地的・集中的に長時間継続したことなどによって、多くの河川で氾濫が発生したほか、土砂災害も多発し、広い範囲に顕著な被害をもたらした。