神戸、史上6クラブ目のJ1連覇!3発快勝で天皇杯と2冠 吉田監督、歓喜のビールかけ「俺らが一番! 俺らが強かった!!」
かつてクラブはバルセロナ(スペイン)のようなパスサッカーを志向したが、現在は1対1などでのインテンシティ(強度)を重視するのが世界的な潮流。22年の就任後に吉田監督が舵を切り、前線からのプレスや、ロングボールなどで縦方向に鋭く進む速攻を戦い方の中心に据えた。技術に重きを置く日本サッカーから一線を画した戦術が結果的にJクラブの弱点を突くことにもなった。
「僕らのやり方でJリーグを変えてやると思って、2年間ずっとやり続けている。勝っているのでこれが正解だと思う」
指揮官が胸を張った。阪神・淡路大震災を乗り越え、市民の希望の光だった神戸は、もっともっと輝き続ける。(西垣戸理大)
■データBOX
◉…神戸は初優勝を飾った昨年に続く2度目のリーグ制覇を果たした。リーグ連覇は1993、94年のV川崎、2000、01年の鹿島、03、04年の横浜M、07―09年の鹿島(3連覇)、12、13年の広島、17、18年の川崎F、20、21年の川崎Fに次ぐ史上6クラブ目(通算8度目)。
◉…今季の神戸は天皇杯で2度目の優勝を飾っており、国内主要タイトルでクラブ史上初めての2冠を達成。リーグ戦と天皇杯の2冠は、00年度の鹿島(3冠)、06年度の浦和、07年度の鹿島、14年度のG大阪(3冠)、16年度の鹿島、20年度の川崎Fに次ぐ史上5クラブ目(通算7度目)。
■吉田 孝行(よしだ・たかゆき)
1977(昭和52)年3月14日生まれ、47歳。兵庫県出身。95年にJ1横浜Fに入団し、横浜Mなどを経て2008年に神戸加入。FWとしてJ1通算53得点を挙げ、13年に引退した。ヘッドコーチなどを経て17年に監督就任。18年9月に解任され、19年4月に再就任も同6月に退任。22年6月に3度目の就任を果たし、J1は初優勝の23年から2連覇。今季は天皇杯も優勝に導いて2冠。