カネコアヤノ、赤とピンクのリズムにのって
力強く柔らかな歌声に包まれたときのように。気持ちを鼓舞し、ピュアにときめく色。今季のキーカラー、赤とピンクが放つ魔法をシンガーソングライターのカネコアヤノさんの魅力とともに。 馬からバイクへ。都会のエネルギーを凝縮した、騎手を連想するスタイルが印象的な〈エルメス〉。鮮烈な朱赤のロングコートには、バイカージャケットのディテールをちりばめて。光沢感あるしなやかなラムスキンがタイトに身体に寄り添い、ボディを走るファスナーのシルバーラインが凛とした意志を主張する。
特注品である「テーラリング」と「クチュール」。その特権性を〈ロエベ〉らしい視点でユーモアたっぷりに解体。ドレスアップのスタート地点、ボクサーショーツから発想したセットアップに、ヴィクトリア朝のタペストリーを思わせる重厚感ある花柄コートを。
誇張されたプロポーション、上質なテクスチャー、そして環境への配慮。今季も〈ステラ マッカートニー〉らしいアプローチで、ブランドの原点へ。存在感抜群なフロアレングスのテディコート。完全にトレーサブルなRWS認証を受けたソフトなウール素材を使用。
〈クロエ〉の新クリエイティブ・ディレクター、シェミナ・カマリによるデビューコレクション。目を引いたのは歩くたび空気を含んで揺れる、透け感が美しいドレスの数々。軽やかに身体を流れるギャザーやラッフルが、自由なボヘミアンスピリットを描き出す。こちらは、ノースリーブドレスの上から、ケープのようなピースを重ねる構造に。
インしたり、重ねたり、羽織ったり。多くのルックで採用されたオーバーサイズのシャツを筆頭に、洗練と実用を備えた〈ボッテガ・ヴェネタ〉のコレクション。“ストーリーで埋め尽くされるのを待つ白紙のノート”に着想した、織り柄も素敵。
柔らかな丸みを帯びたラインと、単色で統一されたルックが際立った〈ジル サンダー〉。煌めく真鍮がフリンジのように連なるスカーフを添えて、ニットとの質感の妙を楽しむ。 Model_Ayano Kaneko Photo_Mitsuo Okamoto Styling_Mana Yamamoto Hair_ASASHI (ota office) Make-up_Shinobu Abe (sekikawa office) Text&Edit_Kanako Uchida Cooperation_PROPS NOW
GINZA