ワインの仕込み本格化 長野県塩尻市内の各ワイナリーで
長野県塩尻市内の各ワイナリーで、今季の醸造作業が本格化している。自社農園や契約農家から原料のブドウが搬入され、各社こだわりのワインの生産に向けて従業員たちが忙しく働いている。 アルプス(塩尻町)は今月初めに欧州系白ワイン用品種の仕込みを始めた。先週から塩尻ワインの歴史にゆかりの深いナイヤガラ、今週からコンコードが投入されている。機械で茎やへたを取り除くなどしてから、タンクで発酵させる。 今週末からはメルローも始まり、ブラッククイーン、竜眼なども順次加わって、醸造作業は10月下旬まで続く。10月7日にナイヤガラなどの新酒を発売する。今季は全品種を含め昨年並みの2000~2300トンを仕込む。 今年のブドウは糖度が高く、良質なワインが期待できるという。一方、高温や大雨などで生育障害もあったといい、矢ケ崎学社長は「生産者が苦労して収穫したブドウをおいしいワインに仕上げて消費者に届けたい」と話している。
市民タイムス