「売れない地下アイドル」と呼ばれたことも…政界一の"モテ男”になった国民民主党代表の玉木雄一郎氏の矜持
これは実質的に第2次石破茂内閣の誕生につながるが、参議院で自公が140議席を占め、多数を維持している現状では、衆議院でねじれを起こしても国会が混乱しかねない。そもそも国民民主党は衆院選で「自公の過半数を割る」ことを訴えたが、「野田政権を実現する」とは一言も言っていない。 ■いつ「勝負をかける」のか? では勝負をかける国政選挙はいつになるのか。ある国民民主党関係者はこう話す。 「我々は選挙の都度、比例票を2割ずつ増やしていくつもりだった。実際に2021年の衆院選では259万票だった比例票が、2022年の参院選で316万票と2割ほど増えている。今回の衆院選では予想以上に伸びたが、目標が前倒しになっただけだ」
そして玉木氏は言う。「重要なことは国民の生活が豊かになることだ。仁徳天皇は民のかまどから煙が上がらないのを見て税金を3年間免除したが、現在の政治家もそういう思いを忘れてはいけない」。 特別国会が11月11日に開かれ、自公で過半数に至らないまま首班指名が行われる。キャスティングボートを握る国民民主党は安易にどちらに与することなく、ただ日本の将来だけを見据えているようだ。
安積 明子 :ジャーナリスト