小説家を目指しています。仮に書籍が10万部売れたらどれくらい印税はもらえるのでしょうか?
小説家の収入源=本の印税収入と思い浮かべる方もいるでしょう。小説家には代表的な印税収入以外にも収入源があります。 そこで今回は、小説家がどの程度の印税収入を得ているのかについてや、印税収入以外の収入源、小説家になるための方法をご紹介します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
小説家の働き方
小説家として働くということは、会社員のような正社員などの雇用形態でなく、フリーランスとして働くことが一般的とされているようです。 自分の本を出版してくれる会社と契約して、おもに小説や雑誌のコラムの連載などを行います。近年では紙媒体だけでなく、携帯小説やWeb上での記事作成などの仕事も増えている傾向にあるようです。 ただし、初めのうちは小説家として安定した収入を得ることは難しい可能性もあるため、ライターなどのアルバイトや会社員をしながら小説家を目指している方もいます。
小説家の収入源
小説家のおもな収入源は、原稿料・印税・講演料の3つがあげられます。それぞれの収入の仕組みを解説します。 ■原稿料 原稿料とは、単発での執筆や新聞・雑誌の連載などで執筆したものに対して支払われる報酬です。400字の原稿用紙1枚あたりの値段×原稿枚数で原稿料が決まることが一般的とされています。 1枚あたりの原稿用紙の値段は契約している企業や、小説家によってもさまざまですが、3000円~3万円程度が目安となっているようです。例えば、1枚の原稿料が5000円だとすると雑誌の1回の連載で50枚の原稿を使用すれば25万円が収入となります。 単発などではなく毎月連載などを抱えている小説家であれば、ある程度一定の固定収入が見込めるでしょう。 ■印税 原稿料にくわえ、印税も小説家にとってメインの収入源の1つです。印税とは、出版された本の売れた部数に応じて、あらかじめ決められた割合が支払われる報酬を意味します。印税の割合は10%程度が目安とされているようです。 例えば、1冊1000円の本が1万部売れると100万円となり、10万部売れると1000万円の印税収入となります。ベストセラーやヒット作を出すことで、その分大きな利益を得られます。 しかし、近年は出版業界も不況下に直面しており、ベストセラーと呼ばれる10万部を売ることは厳しくなってきている現状があるようです。そのため近年では、半分の5万部でもベストセラーと呼ばれるケースもめずらしくありません。 ■講演料・原作使用料 小説家として有名になると、テレビやラジオなどのメディア出演や企業からの講演依頼を受けるケースもあります。ただし、講演料などは依頼する企業によって異なるため、どの程度の収入源になるかは一概にはいえないでしょう。 また、自分の書いた小説が映画化やドラマ化されると、原作使用料を得ることもできます。ただし、講演料や原作使用料はある程度有名にならないと舞い込みにくい仕事であるため、ベースは原稿料や印税収入がメインとなる可能性があります。