松平健は「暴れん坊将軍」の復活を熱望していた、「間違いなく私の代表作」
ドラマ「新・暴れん坊将軍」が明日1月4日21時からテレビ朝日系でオンエア。それに先駆けて、徳川8代将軍・徳川吉宗役の松平健のコメントが到着した。 【画像はこちら】「暴れん坊将軍」といえば…白馬に乗り、海岸を駆ける松平健 「暴れん坊将軍」は“名君”と誉れ高い吉宗が、徳田新之助として庶民の暮らしにまぎれながら江戸にはびこる悪を討つ痛快時代劇。17年ぶりの新作では、世継ぎ問題に揺れる吉宗の姿や、城下町で陰謀渦巻く難事件が描かれる。 松平は「前々から『暴れん坊将軍』の復活を熱望していたので、『ぜひやりたいです』と即、お返事しました」とオファーを受けたときの心境を振り返る。近年、若い世代に「暴れん坊将軍」が受け入れられていることに関しては驚いているそうだが、「おそらくその盛り上がりもあって復活が実現したと思うので、とてもありがたいなという思いです」と感謝した。 さらに松平は「『暴れん坊将軍』はまさに、ともに歩み、ともに成長する形でできあがった作品。その後もさまざまな時代劇に出演させていただきましたが、間違いなく私の代表作ですね」と思い入れたっぷりに語った。コメントの全文は以下の通り。 「新・暴れん坊将軍」は三池崇史が演出、大森美香が脚本を担当。松平のほか、西畑大吾(なにわ男子)、小澤征悦、藤間爽子、勝村政信、小野武彦、高島礼子、生瀬勝久、GACKTが出演している。 ■ テレビ朝日ドラマプレミアム「新・暴れん坊将軍」 テレビ朝日系 2025年1月4日(土)21:00~ ■ 松平健 コメント □ オファーを受けたときの心境 前々から「暴れん坊将軍」の復活を熱望していたので、「ぜひやりたいです」と即、お返事しました。奇しくも今年は芸能生活50周年という節目だったので、みなさんが私をお祝いしてくださっているような気持ちになりましたね。撮影がはじまって将軍の扮装をするとまったくブランクを感じず、すんなりと入ることができました。撮影所のスタッフはかなり若返っていて、女性の数も増えていましたが、昔からのなじみのスタッフもいたので大変やりやすかったですね。 □ 復活までの17年間、どんな思いでいたか シリーズが終了してからは、さまざまな役柄に挑戦させていただきましたが、一方で青年将軍のさわやかなイメージもどこかでずっと大事にしてきました。あれから17年経ち、時代劇がどんどん減って、いわゆる“ラスたち(=ラストの立ち回り)”がある時代劇はほとんど見なくなりましたが、「暴れん坊将軍」は今でも再放送を見るととても面白いので復活できたらいいなと思っていたんです。 実は先日、「暴れん坊将軍」のシリーズ初回を改めて見てみたのですが、やっぱり面白かったです。私の芝居は少々クサかったかもしれませんが…(笑)。 □ 若い世代に「暴れん坊将軍」が受け入れられていることについて 「マツケンサンバII」の影響でしょうか…。ビックリはしましたが、若い方が興味を持ってくださって、「暴れん坊将軍」という作品を知ってくださったのでしょう。おそらくその盛り上がりもあって復活が実現したと思うので、とてもありがたいなという思いです。 □ 時代劇の存続について 近年、映画では時代劇が多く公開されているようですが、別の角度からの時代劇が多く、昔ながらの完全懲悪な時代劇はあまりないですよね。私はこの「暴れん坊将軍」は、子どもの教育にもいいのではと昔から思っていたんです。悪いことをすると成敗されるので…(笑)。史実に沿った物語も描かれるので勉強にもなるし、今回の復活で若い方々が時代劇を面白いと思ってくれたら、こんなにうれしいことはないですね。 最近、真田広之さんが手がけた「SHOGUN 将軍」が海外で高い評価を受けましたが、世界が日本の時代劇に興味を持ってくれるのは大変喜ばしいこと。もっともっと時代劇が復活したらいいなと思っています。 □ 「暴れん坊将軍」シリーズで苦労したこと、うれしかったこと 最初は悪役を含めてまわりがすべて先輩方なので、気を遣いっぱなしでしたね。新人なのに先輩を成敗したり、「頭が高い」なんて一喝しなくてはならなかったりで、恐縮しながら演じていました。カットがかかると、急いで先輩方にイスを差し出したものです。反対に、いちばんうれしかったのは初回が完成して試写室で見せていただいたとき。あの感動は今でも忘れられません。 □ シリーズを通して得たもの スタート時は、私も初めて時代劇の主演を務めるため戸惑うことだらけでしたが、吉宗もまた、将軍職に就任したばかりでわからないしきたりも多かった…。「暴れん坊将軍」はまさに、ともに歩み、ともに成長する形でできあがった作品。その後もさまざまな時代劇に出演させていただきましたが、間違いなく私の代表作ですね。 □ 「暴れん坊将軍」の魅力 まず、将軍と貧乏旗本の三男坊というひとり2役のような設定は、ほかの時代劇にはない大きな魅力ですよね。将軍には品格が必要ですし、所作も気をつけなければいけないことが多く、演じるにあたっては歌舞伎や昔の映画で必死に勉強しました。反対に、新之助として町に出ていくときは現代っぽい感じを出すよう演じ分けてきました。あとは、ラストの立ち回りは痛快そのものだと思います。 □ 「新・暴れん坊将軍」の見どころ 今回の新作は、“その後の吉宗”というイメージです。初めて物語に吉宗の息子たちが登場し、今までにない“父親としての顔”も見せています。親子の確執や復讐劇が描かれ、将軍を狙う者も現れるなどさまざまな要素が盛り込まれ、とても見応えがあります。オープニングから立ち回りがあり、最後にまた大立ち回りがあるのもみどころです。 □ これまで「暴れん坊将軍」を観たことのない若い世代に楽しんでもらいたいところ 将軍・吉宗と、新之助として町に出たときの違いの面白さを楽しんでほしいですね。また、思いやりや人情など、日本人のよさもふんだんに描かれています。あとは、やっぱり立ち回りですね。最後はスッキリしていただけると思うので、若い世代のみなさんにも大いに共感してもらいたいです。 □ 昔からの「暴れん坊将軍」ファンに感じてもらいたいこと それはもう、「帰って来た!」という懐かしさを感じていただきたいですね。白馬で海岸を駆けるオープニングは「暴れん坊将軍」の象徴ですが、今回新たに撮影しました。馬に乗って海岸を走るのは20年ぶりだったのでちょっと緊張しましたが、走りだしたらとても爽快でした。 そんな懐かしさの中に、西畑大吾さんをはじめとする若いキャストのみなさんが新風を吹き込んでくれているので必ずや楽しめると思います。 □ 2025年の目標 シンプルに“健康”ですね。また1年、健康で過ごせるように。どんな仕事もこなせるような身体でいたいので殺陣も乗馬もこなせるように体幹を鍛え続けていきます。