今季はRBとしてシーズンイン。開幕戦はチーム戦略がうまくいかず、角田裕毅は14位フィニッシュとなった／Red Bull Content Pool

レッドブルのアドバイザー、ヘルムート・マルコ博士は、開幕戦バーレーンGP終了後に角田裕毅と会談の場を設けていたようだ。 ●【F1™｜ハイライト】今年も強い！王者フェルスタッペンが盤石の走りで圧勝！｜F1™2024開幕戦 ガルフ・エア・バーレーンGP 決勝｜2024 バーレーンGPでは11番グリッドからスタートした角田。序盤こそ入賞を狙える位置で戦っていたが、タイヤ交換の度ライバルチームにアンダーカットを許し、ポジションを下げてしまう。 終盤にはハードタイヤを履いてケビン・マグヌッセンを追う状況となっていたが、後方からソフトタイヤを装着したダニエル・リカルドが迫ってくると、角田に対してチームは「ポジションをスワップしよう」とチームオーダーを指示。 角田はマグヌッセンのDRS圏内にいる状態だったが、従ってリカルドを前に行かせた。だがこの作戦は最後まで不発に終わり、リカルドはP13、角田はP14でのフィニッシュとなる。ハースのマシンを抜けなかったリカルドは、すぐ後ろの角田にポジションを戻さず、角田の前でチェッカーを受けた形に。 レース後のクールダウンラップでは、角田がターン8～9にかけてタイヤスモークを上げながらリカルドを強引に抜いていくシーンも。RBのドライバー2人はシーズン初戦から確執が懸念される状況となった。 マルコ博士はオーストリア『OE24』に対して「あのようなドラマは避けることができたはずだ」と発言。角田とリカルドの接近戦は回避できたはずだと言及している。

マルコ博士は開幕戦でP14だった角田裕毅に理解を示す／Red Bull Content Pool

一方で角田がP11からスタートするも、ストラテジーの影響でポジションを失っていったことを理解し、同情心を示した。 「実はユウキとその後話したんだ。チームの戦略が正しければ、ユウキは10位でのフィニッシュも可能だっただろう」 結果的に開幕戦は14位でのフィニッシュとなった角田。デビュー4年目にして、これは過去3シーズンの初戦（9位、8位、11位）と比べて最も成績の悪い決勝順位となった。 第2戦サウジアラビアGPは前レースから間を入れずにすぐさま開催となる。角田にとっては、ジェッダにおいても可能な限りの速さを見せ、対僚友という点でリードを示したいところだ。 マルコ博士の期待に応えるという点でも、今季初入賞を第2戦でつかみ取れるのか注目したい。