初代『龍が如く』が発売された日。裏社会をテーマにした熱いドラマが大いにウケたシリーズ1作目。人情に厚い桐生一馬という男に誰もがシビれた【今日は何の日?】
※本記事は、2023年12月8日にアップした記事を再編集したものです。 “堂島の龍”こと桐生一馬の生き様に惚れる 【記事の画像(7枚)を見る】 いまから19年前の2005年(平成17年)12月8日は、プレイステーション2(PS2)用ソフト『龍が如く』が発売された日。 『龍が如く』は、セガから発売されたアクションアドベンチャーゲーム。現在も続く人気シリーズの記念すべき1作目で、日本の裏社会をテーマに極道たちの抗争や生き様を描いている。もともとは日本でのみの発売を予定していたらしいが、現在は海外でも高い評価を得ていて、すっかり受け入れられている模様。 プレイヤーはかつて“堂島の龍”と呼ばれた男、桐生一馬となって謎を秘めた少女の澤村遥とともに、消えた100億円と跡目争いを巡るいざこざに身を投じることになる。桐生はこの後のシリーズでも主人公を務めるキャラクターなのだが、人情に厚いことが災いして何度も窮地に陥るはめになるという愛すべき人物。一本筋の通った男であるからか男女問わず非常に人気が高く、裏社会に生きる人間ながらもはやセガの看板キャラクターに上り詰めたといっても過言ではないかもしれない。 本作を語るうえで外せないのは、“眠らない街・神室町”。ナンバリングシリーズすべてに登場する架空の歓楽街で、ゲームにおいてかなりの部分で舞台になる場所だ。現実にある街がモデルになっていて、作り込み具合は驚くほど。実在する企業やお店とのコラボも果たしていて、シリーズを重ねるごとにその数もどんどん増えていった。おかげで、架空の街を歩いているはずなのに「ここ知ってる!」と誰もが錯覚してしまったに違いない。筆者などはゲーム中でドン・キホーテを見つけただけで、感動するとともに大興奮してしまった覚えがある。 ほかにも蒼天堀や永洲街、伊勢佐木異人町などの街が存在。いずれの街にも多種多様なアクティビティがあり、本編とはあまり関係のないミニゲームで遊べてしまうのがすごいところ。ゲームセンターやキャバクラに足繁く通ってしまったなんていう人も少なくなかったはずだ。 俳優の渡哲也さんや三原じゅん子さん、プロレスラーの藤原喜明さんが声優として出演していた点も見逃せない。このころはまだキャラクターモデルは本人ではなかったため、ビジュアルインパクトは少ないのだが、その熱演ぶりに圧倒されてしまった人は多かったんじゃないだろうか。ほかにもセクシー女優やグラビアアイドルなど、多数のゲスト俳優が出演しているのが大いに魅力だった。 サスペンス仕立てのメインストーリーに加え、バラエティーに富んだサブストーリーが多数あり、ゲームの雰囲気を大いに盛り上げてくれていたのもうれしいポイント。馳星周氏をシナリオ監修に迎えていたおかげか、ストーリー部分の評価も非常に高かった。 いま本作を遊ぶならリメイク版『龍が如く 極』がおすすめ。プレイステーション4(PS4)やXbox One、PC(Steam)でも遊べるが、筆者的には現在マイブームのXbox Game Passがお得なので強く推したい。ナンバリングタイトルがすべて揃っているので、シリーズをまるっと履修したい人は利用してほしい。 なお、11年後の同日、2016年12月8日には『龍が如く6 命の詩。』が発売されており、桐生一馬伝説の最終章が描かれている。劇的な物語もさることながら、藤原竜也やビートたけしといった豪華キャストの出演も大きな話題となった。 また、2024年1月26日には、春日一番と桐生一馬のふたりの主人公の物語を描いた『龍が如く8』がレイステーション5 (PS5)、プレイステーション4 、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Windows、Steam)発売。その外伝となる『龍が如く8外伝 パイレーツ イン ハワイ』が2025年2月21日に発売予定となっている。対応機種はプレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Windows、Steam)だ。