新興国通貨下落、トランプ氏優勢との見方強まる-メキシコ・ペソ安い
(ブルームバーグ): アジア時間6日の取引で新興国通貨が下落。トレーダーは、米大統領選挙に共和党候補のトランプ前大統領が勝利する可能性を織り込み始めている。
MSCI新興国通貨指数は一時0.6%安と、3月以来の下落率。選挙結果を左右する可能性のある激戦7州のうち、ジョージア、ノースカロライナ両州でトランプ氏が暫定的にリードしている。メキシコ・ペソが下げの中心。ペソは対ドルで2.5%余り下落し、2年ぶり安値を更新した。
クレディ・アグリコルCIBの新興市場担当シニアストラテジスト、エディ・チョン氏は「トランプ氏が序盤のリードを奪ったことで、市場は再びトランプトレードに注目し始めている。まだ結論を出すには早過ぎるが、この流れを変えるには、恐らくハリス氏にとって有利な何らかのサプライズが必要だろう」と指摘した。
原題:Emerging Currencies Slump as Markets Lean Toward a Trump Victory(抜粋)
--取材協力:Maria Elena Vizcaino.
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Matthew Burgess