侍J・五十幡亮汰の「足」にメジャーが熱視線 ナ球団スカウト絶賛「見たことがないスピード。十分勝負できる」
野球の国際大会「ラグザス presents WBSCプレミア12」で1次リーグB組を全勝で突破した日本は19日、台北から帰国。米大リーグのスカウトたちの熱視線を受けながら、台湾で熱戦を繰り広げた若き侍戦士たちの中で大きく株を上げたのが、代走の切り札の五十幡亮汰外野手(25)=日本ハム=だ。次に代表からメジャーに旅立つダークホースとなるかもしれない。 【写真】新庄流タッチアップ練習でタイム短縮に成功した五十幡 全勝突破が最も危うくなった17日のキューバ戦(天母)で、ピンチを打開したのが五十幡の足だった。突き放しては追いつかれる展開で迎えた8回、失策で出塁した小園(広島)の代走で出場すると三塁まで進み、栗原(ソフトバンク)のライナー性の浅い左飛でタッチアップ。驚異的スピードで本塁に生還し、喉から手が出るほど欲しかった決勝点をもぎ取った。 この快足に仰天したのが、ネット裏で視察したナ・リーグ球団スカウトだ。「見たことがないスピード。メジャーでも十分、足で勝負できるよ」と絶賛。 今季は盗塁18に対し盗塁死10と成功率は低く走塁技術は発展途上といえるが、「(メジャーの)今のルールは牽制の回数に制限があるし、ベースも大きい。そして盗塁だけでなく、今回のように1点が欲しい場面で生還のバリエーションを与えてくれるはずだ」と魅力を熱く語った。 これまでの侍メジャーリーガーといえば、各球団のエース級やスラッガーといったチームの顔が海を渡るケースが多かったが、五十幡が〝一芸入試〟のパイオニアとなるか。 (片岡将)