【JJドラマ部】絶対観るべき2024秋ドラマ完全予想!|JJ
秋ドラマが始まる10月がやってきました。ドラマオタクのコラムニスト小林久乃と元JJ編集長イマイズミが、事前情報だけでどれが面白いか予想する恒例企画。ゴールデン・プライムタイムから深夜枠まで総ざらいして、それぞれが5本ずつピックアップしました。 【コラムニスト小林久乃が選んだ5本】 (1)『あのクズを殴ってやりたいんだ』 (2)『若草物語 恋する姉妹と恋せぬ私』 (3)『ザ・トラベルナース』 (4)『3000万』 (5)『それぞれの孤独のグルメ』 【元JJ編集長イマイズミが選んだ5本】 (1)『海に眠るダイヤモンド』 (2)『マイダイアリー』 (3)『ライオンの隠れ家』 (4)『3000万』 (5)『わたしの宝物』
TBSの女性人気が高い火曜22時枠と伝統の日曜劇場からピックアップ
コラムニスト小林久乃(以下、小林):2024年最後のクールが始まりますね。ざっと予習してみましたが、実は惹かれるものがあんまりなかったんですよね…。 元JJ編集長イマイズミ(以下、イマ):いやー、実は私もグッとくるものが少なかったです。とはいえ、私は完全にノーマークだった『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)のように話題になる作品があるかもしれないし。 小林:そうそう、始まるまでわからないのがドラマの面白いところ。では、私が最初にピックアップする作品は『あのクズを殴ってやりたいんだ』(火曜22時/TBS系)です。結婚式当日に彼氏に逃げられた佐藤ほこ美(奈緒)が、葛谷海里(玉森裕太)との出会いをきっかけに、自分を変えるためボクシングに本気で向き合うというラブコメディーです。 イマ:奈緒はTBSドラマは初主演、玉森くんは『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(2021年/TBS系)以来ですね。『ボス恋』はファッション誌編集部が舞台だったんで、毎週つっこみながら観てました。「んなわけあるかいっ!」って言いながら(笑)。 小林:玉森くん、またカメラマン役ですね。今回は過去のトラウマを抱えた謎の男という設定。昔、取材したことあるんですが、目から砂金がこぼれ落ちてるのかってくらいキラキラ輝いてました! イマ:大げさ!(笑)。でも、当時、編集部の同僚がどっぷり玉森くんにはまってたんで、「沼らせ男」役は合ってると思います。 小林:私、この火曜22時の枠には絶対的な信頼を置いてるんですよ。『西園寺さん』をはじめ、『マイ・セカンド・アオハル』(2023年)『Eye Love You』、『くるり~誰が私と恋をした?~』(ともに2024年)とターゲットと内容がぶれてない。 イマ:完全に小林さん狙いですね(笑)。奈緒は『春になったら』(2024年/フジテレビ系)の演技が素晴らしかったので、今回も期待ですね。なんか本気でトレーニングしてそうだし。 小林:舞台となる羽根木ジム期待のボクサーとして、現WBO女子世界スーパーフライ級王者の晝田(ひるた)瑞希さんが出るみたいだから、ボクシングの描写には結構力入れてるのかも。 イマ:HPを見ると『那須川天心を探せ!』という企画もあるみたいですよ。どの場面に登場したかをSNS投稿すると、番組グッズが抽選で当たる的なやつ。 小林:なんという雑な使い方(笑)。 イマ:私がピックアップしたのは、同じく枠に対する絶対的な信頼ということで日曜劇場の『海に眠るダイヤモンド』(日曜21時/TBS系)です。1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語。これ私が絶対好きなやつ! 小林:はいはい、おじさんホイホイドラマね(笑)。でも、日曜劇場にしては全体的にキャストが若い気がします。 イマ:主演は神木隆之介で、明るくてまっすぐな鉄平と無気力なホスト・玲央の一人二役です。他は、杉咲花(朝子役)、土屋太鳳(百合子役)、池田イライザ(リナ役)、清水尋也(賢将役)と、確かに主要キャストに若手俳優が多いですね。 小林:相関図に登場人物の名字が書いてないのはなぜですかね…。 イマ:最終的に1955年と現代がつながってくるはずだから、それが関係してるのかもしれません。制作陣は脚本・野木亜紀子、監督・塚原あゆ子、プロデューサー・新井順子という『アンナチュラル』(2018年)、『MIU404』(2020年)、そして大ヒット中の映画『ラストマイル』(2024年)の黄金トリオ。このチームが手掛ける日曜劇場に、今からワクワクしています。 小林:現代パートは宮本信子(いずみ役)がキーマンですね。つい最近やってた『母の待つ里』(NHK総合)でもさすがの存在感。それにしても、設定としてホストクラブを気軽に使いすぎだと思いませんか? イマ:え、なんですか、急に。 小林:何回か連れて行ってもらったことあるんですけど、基本的に毛先を遊ばせてる男が苦手なんですよ。話もつまんないし。あ、でもクラブ愛(新宿にある老舗ホストクラブ)は全然違いましたよ。内装もきらびやかで、ホストの話も面白かったです。 イマ:なんの話をしてるんですか(笑)。それで言うなら、神木くんが演じるホストは「夢も希望もやる気もない」らしいので、面白くないほうのホストですよ。ただ、朝ドラ『らんまん』(2023年/NHK総合)、映画『ゴジラ-1.0』(2023年)と乗りに乗ってる神木くんですから、つまらないホストで終わるわけがない! 小林:『涙をふいて』(2000年/フジテレビ系)では可愛らしい末っ子だったのにねぇ。 イマ:それもう24年前ですよ…。