楽天とNBAのパートナーシップ契約額が複数年で約248億円と米紙報道
米プロバスケットボール協会(NBA)の昨季王者で人気球団のゴールデンステート・ウォリアーズと今季から3年間ジャージーのスポンサー契約を結んだ楽天が、NBA界でさらなる展開を始めた。 10日、楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長とNBAのアダム・シルバーコミッショナーが東京都内で共同会見し、今季2017-18シーズンから日本国内での独占的な包括的ライブ放映や配信に関するパートナーシップを締結したことを発表した。 楽天とNBAによる共同プレスリリースによると、同パートナーシップ締結により、楽天は「楽天市場」や「Ebates」、「Rakuten Viber」などを通して世界中のNBAファンにマーケティングを展開することが可能になったという。 日本では、NBAの試合がインターネットを通じて視聴できるNBAリーグパスの運営を任される他、週に9試合(平日1日1試合、週末1日2試合)を日本語で視聴できる購読型パッケージサービスも「Rakuten TV」で提供する。 さらに、インターネット・ショッピングモール「楽天市場」や米キャッシュバックサイトの「Ebates」といった国内外のEコマースサイトでNBAの公式グッズを販売する特設ページ「NBA ZONE」や各チームのグッズを販売するページも開設できるようになるといい、楽天グループのインスタント・メッセージ・プラットフォームである「Rakuten Viber」は、NBAと所属チームの「オフィシャル プラットフォーム」となり、9億人を超えるユーザーにNBAのコンテンツを届けることが可能になるなど、NBAと日本の距離が一気に縮まった。 この楽天とNBAの契約金については明らかにされていないが、米大手USAトゥデー紙によると、契約期間中にNBAは、楽天から2億2500万ドル(約248億円)以上を受け取ると言う。 同契約に詳しい者からの情報として同紙が伝えた。 記事はによると、「NBAは楽天との巨額な取引で世界的な展開を広げた」という見出しつき。 「9億人のユーザーを抱え、2012年以降フォーブズ紙の“最も革新的な会社”のトップ30位に入っている楽天は、すべての試合を生で見られるNBAの独占的流通パートナーになるだけでなく、リーグのグローバル・マーケティング・パートナーのリストに加わった」とし、今後、日本で展開する楽天の動きを紹介した。 この日、中国で開催されたウォリアーズとミネソタ・ティンバーウルブズのプレシーズンゲーム観戦から日本に立ち寄って会見に出席したシルバーコミッショナーの声明も記載された。 「楽天は世界でも最も革新的な企業のひとつであり、NBAにとって理想的なパートナーです。NBAと楽天のパートナーシップにより、NBAの試合のライブ中継やNBAコンテンツを見たいという日本の熱心なファンの期待に応えていきます。楽天と協業し、今までにない最も包括的な形でNBAの放映・配信を実現していけることを楽しみにしています」