楽天とNBAのパートナーシップ契約額が複数年で約248億円と米紙報道
そして「楽天は名高いサッカークラブFCバルセロナと2億3500万ドル(約256億円)で合意して(パートナー契約を)結んだと報道されており、9月にはウォリアーズと1年2000万ドル(約21億円)でジャージーにつけるロゴのスポンサー契約(3年契約)をした。これは、楽天にとって北米スポーツリーグとの初のパートナーシップとなる」 とし、三木谷社長の「私達はグーグルやフェイスブックのような誰でも知っている名前になりたい。バルセロナとのパートナーシップはスペインにおいて我々の促進に繋がっている。ウォリアーズは米国において我々をその立場にする支柱となる」というコメントを引用。「今それは、NBAにとってもさらに大きく、さらに優れたものとなっている」とした。 なぜなら、同発表の2日前に中国でのプレシーズンゲームを見たシルバーは、NBAの世界的な発展ぶりを確信。そして1988-89シーズンから中継が始まり、過去12試合、“ジャパンゲーム”も開催された日本においても、同じ目的を持って発展させていきたいという。 実は、NBAは、2015年に中国で最も価値のあるブランドと言われるIT・ネットサービス企業テンセントとパートナーシップ契約を結んでいる。ニューヨーク・タイムズ紙によると、その際の金額は5億ドル(約550億円)。同紙にはさらに、「NBAは5億ドルを受け取ることが保証されており、両者間での収益分配金としてさらに2億ドル(約220億円)が予想されている」と書かれていた。 つまり、5年で7億ドル(約770億円)もの巨額な金額に達するというのだ。 想像を逸する金m額であるが、中国ファンからの投票がオールスターのファン投票にも大きく影響するほど中国のマーケット市場が大きいNBAだけに、それほどの契約も可能なのかも知れない。 中国を中心に世界へ展開を図るNBA。2003年以降“ジャパンゲームが”閉ざされている日本への進出には2020年の東京五輪を見据えた戦略もあるだろう。 一方、日本では昨年、Bリーグが発足され、日本のバスケットボールの競技力の向上や競技人口の増加を目指している。この楽天とNBAとのパートナーシップが、日本でバスケットボールを躍進させる機会となるか。契約期間は未定だが、約248億円もの巨額を投じた楽天が、今後日本とバスケットをどのように繋げ、発展させていくのかに注目したい。