なぜそれを? 人気スタイリストが「変わった服を選ばない」理由
毎日のように、仕事で服を手にしているファッションのプロは服のどこを見てどう選ぶのか? 季節の始まりにありがちな買い物の一助になりうるその視点にクローズアップ。 ≫【この記事の写真・人気スタイリストが買った服▶全15アイテムの一覧】長く確実に使える「定番服」の選び方 【スタイリスト・樋口かほりさん】 カジュアルをベースに、「ふつうなのに新鮮」の絶妙なバランスに業界でもファンが多数。自身の買い物はネットよりもショップで手にとって吟味したい派。 「人から見てわかりやすい新しさより、着ている自分が少し新鮮味を味わえるぐらいが無理をせずお洒落を楽しめる基準だと思います。だからまずは確実に使えるベーシックを新調。あとはヴィンテージ、メンズライクなど、求めるテイストごとに、デニムに似合うセットで欲しいものを整理」(樋口さん) 【デニムはあらためて501®が新しい】 「フレアやワイド熱が高かった夏を越え、また王道のストレートがかえって新鮮。秋からはコートやトップスなど上にボリュームが出るぶん、シルエットはストレートががバランスもとりやすく出番も増える」(樋口さん) 【コンパクトなニットはそでを長くアップデート】 「長いそでなら1枚で着るときはくしゅっとまくり、重ねるときは意図的にのぞかせてアクセントにもできるので重宝」(樋口さん) 【インナーが響かないオーバーサイズ】 「スウェットはレイヤードに向く余白のあるシルエットを選ぶのが基本。着たときにちょっと大きいかな、と思うくらいでOKです」(樋口さん) 【年中定番=デニムに近い存在】 「ベージュの気品を頼りに、デニムよりも少しだけ背伸びしたいときにも有効。ベージュのチノパンの色は浅いものでなく濃度を少し増したような、キャメルに近いコクのある色味が合わせやすい」(樋口さん) 【黒ショートブーツは細長いスクエアトゥを】 「どんなボトムにも合わせやすいのは、丸くもなく角ばりすぎてもいない絶妙なトゥ。疲れにくい四角形のヒール、細長いフォルムを選ぶのもポイント」(樋口さん)
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