弘前大学・むつ総合病院「オンライン診療」12月開始へ 片道約3時間の通院負担など軽減
青森朝日放送
片道およそ3時間の通院の負担が軽減されます。弘前大学医学部附属病院とむつ総合病院が、12月からオンライン診療を始める予定です。 【むつ市 山本知也市長】 「青森県内の医療を変える、そして国内の地方における課題の解決に向かっては、非常に画期的な仕組みであると認識しております」 弘前とむつの移動時間は片道およそ3時間。むつ総合病院から手術を受けるため紹介された患者は、手術まで少なくとも4往復する必要があります。 患者によっては、10回必要な人も。 オンライン診療の導入によって、むつ総合病院で治療や検査の説明などを受けられるようになり、通院の回数は現状の半分になります。 【弘前大学 福田眞作学長】 「(将来的には)マンパワー不足などで、遠方医療機関への医療派遣が難しい診療科において、オンライン診療を活用した地域医療提供体制の支援の充実をはかってまいりたい」 2023年度は、のべ2500人余りだった通院患者や家族の身体的や経済的負担などの軽減が期待されます。 【デモンストレーション】 「まだ痛いです」 「じゃあ、痛み止めを追加しておきますね」 弘前大学が独自開発した、双方の病院で電子カルテの閲覧・記載ができるシステムを使用し、安全に診療を受けられるということです。 2024年度は消化器外科・内科、血液外科から実施し、今後拡大する方針です。