<三南プライド・’21センバツ>選手紹介/7 近藤耀聖内野手(2年)/馬渕元希内野手(2年) /静岡
◇スタメン諦めない 近藤耀聖内野手(2年) 「スタメン」に選ばれることは決して多くない。だから、昨秋は悔しさが残るシーズンとなった。初めて先発メンバーに選ばれた県大会の3位決定戦。回ってきた2打席は二直、右飛と凡退し、五回でベンチに下がった。「ヒットを打ちたかった……」と肩を落とす。 その後もトップレベルと力の差を実感する機会が続いた。昨年11月、高校野球の強豪の健大高崎(群馬県)との練習試合で一塁手として出場。「一、二塁間の手が届きそうな打球も速くて捕ることができなかった」 センバツへの出場が決まり、持山育央(やすひろ)校長から「出場、おめでとう」と聞いたとき、「頭が真っ白になった」。ただし、先発メンバーに選ばれる保証はない。稲木恵介監督(41)も「調子で決める」と明言。「諦めずにスタメンを取りにいきたい」と練習に汗を流す。【深野麟之介】 …………………………………………………… 身長174センチ▽体重64キロ▽内野手▽右投げ右打ち▽函南町立函南中▽尊敬する人はイチロー ……………………………………………………………………………………………………… ◇打撃と走塁磨く 馬渕元希内野手(2年) 昨秋は主に三塁コーチを務めた。味方の走者が二、三塁にいる場面で、敵の内野の守備位置から外野手の肩の強さ、打球の強さなどを瞬時に見極め、走者を本塁まで走らせるかどうかを判断した。「得点に直結する役割だ」と自負する。 一方、公式試合の出場機会はゼロだった。守備は「内野ならば、どこでもこなせる」という自信がある。だが、「変化球についていく力、大事な場面で犠打を決める力が足りなかった」と顧みる。コーチズボックスでなく、打席に立ちたい……。それが、本音だ。 レギュラー入りへの一番の課題は打撃と考え、冬場に改善を図ってきた。俊足を生かした代走での出場も視野に入れ、走塁の技術に磨きをかける。「チームにいても意味のない人になりたくない」と強調する。人事を尽くして天命を待つ。【深野麟之介】 …………………………………………………… 身長166センチ▽体重55キロ▽内野手▽右投げ右打ち▽三島市立南中▽歌がうまい ……………………………………………………………………………………………………… =つづく