「特性に合わないシステムに押し込まれ…」パレスでまだ本領発揮といかない鎌田大地に現地メディアが示す見解と解決策は!?
これについては、もうひとつのクラブ専門サイト『WE ARE PALACE』も、「オリーズのような才能ある選手の代わりを見つけるのは困難だろう。彼は現在、間違いなく世界最高のサッカー選手のひとりだからだ。パレスは彼が誇った得点力をカバーするために、サール、ヌケティア、鎌田といった様々な選手と契約したが、攻撃が著しくアンバランスに見えることから、戦略はまだ成果を上げていない」と、同様の見解を示した。 ただ、同メディアが「現実的にオリーズと同等のクオリティーを持つ選手は見つからないだろうが、グラスナー監督の下で攻撃陣に同じ力強さを持たせるためには、新たな左利きのFWを獲得する方がはるかに賢明だっただろう」と補強の失敗を強調した一方で、前出の『tpw』は「サール、ヌケティア、鎌田はいずれも素晴らしい新戦力であり、パレスは今季も大きな進歩を遂げる可能性があるが、現時点で彼らは、自分たちの特性に合わないシステムに押し込まれているように感じられる」と指摘し、以下のように提言する。 「グラスナー監督は、アプローチやフォーメーションの変更を否定しておらず、4バックへの切り替えが、パレスに求めている正解をもたらす可能性があると何度も示唆している。4-3-3を採用することで、鎌田とサールをより適したポジションに配置できるようになるかもしれない」と、指揮官の柔軟性に解決策があるのではないかと訴えた。 米国のスポーツ専門メディア『The Athletic』は、「鎌田がプレミアリーグのフィジカルなプレーに苦しんでいるのは明らか」「新しい環境に適応している最中であり、まだ攻撃的な役割で説得力を発揮できていない。まだ初期段階ではあるが、前途多難の兆しが見られる」と綴り、彼がこれまで担った「6番」「10番」のいずれのポジションにおいても、まだ課題があると見ている。 鎌田の強みとして、同メディアは「スペースを活用でき、ボールを運べて、最終局面での優れたビジョンを持っていること」を挙げるが、グラスナー監督の「彼はゴールもアシストもできるが、6番としても多くのボールを奪える。ポゼッションにも非常に自信があるため、我々の攻撃のお膳立てができる」とのコメントを紹介して、「鎌田は指揮官が信頼する選手であり、複数の役割をこなし、シーズンを通して様々な選択肢として利用できる」と、その有用性を称賛した。 結局のところ、まだ結論を出すのは早く、これからパレスがチームとして熟成していくのと同様に、新加入選手である鎌田の適応ぶりも、もう少し見守る必要があるだろう。フランクフルト時代のボスでもあるグラスナー監督は「彼のパフォーマンスには非常に満足している」とすでに高い評価を下しているが、背番号18がドイツ、イタリアで見せたように、その存在感と貢献度を試合ごとに高めて不可欠な存在となっていけるか、要注目である。 構成●THE DIGEST編集部
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