【速報】国民年金保険料の納付率が過去最高に。老齢年金はいくらもらえる?
「国民年金と厚生年金」2024年度の老齢年金は増額へ
保険料を納めることによって、将来はどれほどの年金が受け取れるのか気になる方が多いでしょう。 2024年度は2年連続の増額改定となり、国民年金は1人あたり月額6万8000円となりました。 続いて2階部分の厚生年金の支給額ですが、こちらは現役時代の報酬や加入期間によって決まるため、一律ではありません。 参考までに、「夫が厚生年金で妻が国民年金の標準的な夫婦」という場合、厚生労働省の試算では夫婦2人分で23万483円となりました。 ただし、この夫婦の年金は”平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で 40年間就業した場合、受け取り始める「老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額)」”という条件のもと試算されたものなので、当てはまらない方が多いでしょう。 厚生労働省の別の資料から、現役時代の報酬ごとに「単身世帯」「夫婦」の厚生年金例も確認していきます。 ●現役時代の報酬ごとの「単身世帯」の年金例 厚生労働省「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点」という資料によると、報酬ごとの年金例は次のとおりでした。 ・報酬54万9000円:18万6104円 ・報酬43万9000円:16万2483円 ・報酬37万4000円:14万8617円 ・報酬32万9000円:13万8862円 ・報酬30万円:13万2494円 ・報酬22万5000円:11万6370円 ・報酬14万2000円: 9万8484円 ●現役時代の「夫婦の収入ごと」の年金例 ・夫が報酬54万9000円+妻が報酬37万4000円:33万4721円 ・夫が報酬43万9000円+妻が報酬30万円:24万9777円 ・夫が報酬32万9000円+妻が報酬22万5000円:25万5232円 ・夫が報酬54万9000円+妻が短時間労働者の平均的な収入:28万4588円 ・夫が報酬43万9000円+妻が短時間労働者の平均的な収入:26万967円 ・夫が報酬32万9000円+妻が短時間労働者の平均的な収入:23万7346円 ・妻が報酬37万4000円+夫が短時間労働者の平均的な収入:24万7101円 ・妻が報酬30万円+夫が短時間労働者の平均的な収入:23万978円 ・妻が報酬22万5000円+夫が短時間労働者の平均的な収入:21万4854円 ・夫婦ともに短時間労働者だった場合の平均的な収入:19万6968円 ・夫が報酬54万9000円+妻が国民年金のみ加入:25万4104円 ・夫が報酬43万9000円+妻が国民年金のみ加入:23万483円 ・夫が報酬32万9000円+妻が国民年金のみ加入:20万6862円 ・妻が報酬37万4000円+夫が国民年金のみ加入:21万6617円 ・妻が報酬30万000円+夫が国民年金のみ加入:20万494円 ・妻が報酬22万5000円+夫が国民年金のみ加入:18万4370円 国民年金のみの加入であれば、保険料が1万6980円で受給できる年金が6万8000円(いずれも2024年度における月額水準)。 そこに厚生年金の上乗せがあるか、あるなら報酬はいくらなのかによって、老齢年金額は大きく変わります。 年金だけで老後生活を迎えるのは心もとないため、何らかの老後対策をしている人が多いのではないでしょうか。