今年も畑に「生」の花文字 兵庫・尼崎、JR脱線19年
2005年に兵庫県尼崎市で乗客ら107人が死亡した尼崎JR脱線事故から25日で19年となるのを前に、現場近くの畑にダイコンの白い花で描いた「生」の文字が、今年も浮かんだ。 花文字は縦横約10メートルで、畑を所有する会社役員萩本啓文さん(70)が育てた。いまだに事故で苦しむ人や遺族を思い「まだ風化させてはいけない時期だ。戒めにしなくてはいけない」と語った。 現場近くでは、別の畑で萩本さんの知人の松本三千男さん(88)が09~21年に「命」の花文字を作っていた。松本さんは高齢でやめたが、共感した萩本さんがダイコンの種を譲り受けて花文字を作り続け、今年で10年目を迎えた。