レッドブルF1の重鎮、ヘルムート・マルコは今後どうなる?「レッドブルに対する義務もあるが、話し合いはこれから」
2005年にレッドブル・レーシングがF1参入を果たして以来、ヘルムート・マルコはレッドブル・レーシングの中心にいる。アドバイザーとして、チーム代表であるクリスチャン・ホーナーと同様、チームの重要な決定に関与している。 しかしマルコは現在80歳。F1のカレンダーが徐々に長くなっている中で、ゆっくりと、だが確実に変化の時は近づいているはずだ。実際、2024年は24戦ものグランプリ開催が予定されている。 オーストリアのメディア『OE24』は、来年もここ数年のように集中的に仕事を続けるかどうかを本人に尋ねた。 「来週、話し合いがある」とマルコは短く答え、2024年末までの契約があることを強調した。 また、21戦中19勝という記録で2023年に自身3度目のF1タイトルを獲得したマックス・フェルスタッペンが、チーム内でのマルコの存在を非常に気に入っているとされているが、マルコの決断にそれが直接影響するとは言えないだろう。 「それは複雑な問題だ。もちろん、私にはレッドブルとマックスに対する義務もある。とはいえ、全体像が正しくなければならない。まだ決定はしていない」 そしてレッドブルは、共同創業者であり最高経営責任者だったディートリッヒ・マテシッツが2022年に亡くなって以降、社内でも変化が起こった。 新CEOにオリバー・ミンツラフが就任した後、レッドブルがF1への関わり方を改めたがっているのではないかという噂が流れたが、今のところ2チーム体制を維持。レッドブル・レーシングの姉妹チームであるスクーデリア・アルファタウリは2024年に向けて、名称が変更されることとなっている。 レッドブルのF1への関わり方に大きな変化はなかったが、マルコは新体制に移行したことで、意思決定プロセスにより多くの人物が関与するようになったと語った。 「それはマーク・マテシッツ(ディートリッヒ・マテシッツの息子で相続人)やタイ(レッドブルの共同オーナーであるチャルーム・ユーウィッタヤー)、オリバー・ミンツラフを含む、より大きなグループだ」 「我々がディートリッヒ・マテシッツと一緒に物事を決めることができたのはユニークだった」 「すべてを凌駕する勝利に溢れた今シーズンを終えて、彼がこれを経験できなかったことはとても残念だった」
Bjorn Smit