悔いが残るトリ… ルーキー・本明夏が“ほろ苦デビュー”「もっと安全にいけば…」
<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 初日◇20日◇利府ゴルフ倶楽部(宮城県)◇6638ヤード・パー72> 楽しそう! セクシークイーンとスリーショット【写真】 政田夢乃や菅楓華など、昨年プロテストに合格したルーキーたちがレギュラーツアーで活躍を続けている。そんななか、23歳の本明夏(もと・あすか)がレギュラーツアーデビュー。今年のルーキーのなかでは、米下部ツアーに参戦をしている馬場咲希を除くと、最も遅いデビュー戦となった。 初日は朝から雷雲接近の影響でスタートが遅れる不規則な試合展開のなか、3バーディ・3ボギー・1トリプルボギーの「75」。3オーバー・80位タイと“ほろ苦い”1日になってしまった。「緊張はしていなかったのですけど、最近、調子が悪くて。ショットもパットもうまくいかなかった」と反省の弁を述べる。 午前中は雨が降り続いた影響でグリーンのスピードが遅くなると思いきや、本の感覚では「雨の割に早かった」。3番では3パットを喫して初ボギーが来てしまった。4番で1つ取り返したが、5番で再びボギーを叩き、悪い流れのまま前半を終えた。 折り返し直後の10番は「絶対バーディを獲りたい!」と息巻いて臨んだが、ティショットがラフへ。レイアップしてパーセーブを試みるもボギーを重ねてしまう。さらに、15番パー3も強気に攻めたが、左に引っかけてボールは池へ。3打目も寄せることができず、トリプルボギーを記録してしまった。「バーディを獲りたい、獲りたいとずっと考えてしまって。もっと安全にいけば良かった…」。普段から強気なマネジメントでゴルフを組み立てているが、その作戦が“仇”になってしまった。 プロテストに合格するまでは、若手女子ゴルファーのツアー外競技「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー」で試合の経験を積んだ。「普通なら試合に出られない状態だったので、本当に貴重な経験だった」とこの日々を振り返る。「それまでは他の競技者のスコアをわざと見ないようにプレーをしていなかったのですが、マイナビはプロの試合のようにスコア速報があって、あと自分は何打伸ばさないといけないとかを意識してゴルフをするようになりました」。こういって養った経験をプロの舞台にもつなげていきたい。 「政田選手とかはすごいなと思います。私はいい意味でも、悪い意味でも1年経験を積んでQTで頑張りたい。来年はレギュラーツアーで活躍したいです」。ルーキーの戦いはまだ始まったばかりだ。(文・神吉孝昌)