角田裕毅「良いクルマに仕上がった」アップデート順応に苦心も、アブダビGP予選で過去最高6番手…決勝での躍進を誓う「上位に食い込みたい」|F1
2023年のF1最終戦、第23戦アブダビGP予選を終え、角田裕毅が予選キャリア最高位となる6番グリッド獲得について振り返っている。 ●【F1™|ハイライト】角田が予選キャリアハイの6番手!|F1™2023最終戦 エティハド航空・アブダビGP 予選|2023 今回、角田は予選Q1においてレッドブル2台に続く3番手タイムでQ2進出を決めている。Q2では8番手で勝ち上がりを果たすと、トップ10のグリッド順を決めるQ3のラストアタックでは、1分23秒台までタイムを短縮。セルジオ・ペレス、ピエール・ガスリーらがトラックリミット違反でタイム取り消しになるという展開もあり、最終的には予選6番手となった。 2021年オーストリアGPの予選7番手を上回り、今回のアブダビGPが角田にとってはF1キャリアでの獲得グリッド最上位となっている。 角田本人は土曜日の公式セッションを終え「今日はとても楽しい一日でしたが、予選は特に楽しかった」とコメントを発している。チーム公式メディアがその言葉を伝えた。 「金曜日は僕たちに私たちにとって簡単な日ではありませんでした。それでもチームはとても良い仕事をしてくれたと思う」 アルファタウリは今回、最終戦にアップデートを持ち込んだ。その効果はプラスに働いたものの、ドライバーとしては順応するまで少し苦労したようだ。 「僕らが導入したアップグレードは、表面上は良いように見えました。でもバランスという点で過去のレースに比べて大きく異なっていたため、最初は理解するのに苦労しました」 「データを分析してセットに変更を加えていったんです。その回を重ねるごとにクルマの乗り心地が良くなっていったので、予選では本当に良いクルマに仕上がりました」
「チームは素晴らしい仕事をしたし、みんなの努力がなかったら6番グリッド獲得はできなかったはずです。ポイントを獲得できる良い位置にいる」 「後方にはレースペースの速そうなドライバーが何人かいますが、このトラックではデグラデーションがかなりあると思うし、何が起こるか分からない。トップ10以内でのフィニッシュは可能だと思う。できる限りのことをして、何としても上位に食い込みたいです」 F1デビューから3年目を迎えている角田裕毅。今季限りでフランツ・トスト氏が代表職から退くこともあり、今回のアブダビGPでは恩師トスト代表に向けたトリビュートヘルメットを使用している。 日曜日の決勝レースでは6番グリッドからしっかり大量ポイントを持ち帰り、7ポイント差のウィリアムズを抜いてコンストラクターズ7位をもたらせるのかが注目ポイントとなる。ここまで3シーズン、成長を温かく見守ってくれたトスト代表への恩返しを果たしたいところだ。
【関連記事】
- ●【動画】フェルスタッペンが5秒ペナ&接触を物ともせずラスベガスGPで今季18勝&歴代3位タイ53勝目!ルクレールが最後2位浮上、ペレス3位…角田裕毅は残り3周停止18位|F1
- ●「ナチュラルな速さはトップドライバー」今季退任トスト代表、角田裕毅への賛辞と課題を口に…優秀な教え子を聞かれると王者2名を即答|F1
- ●【コラム】「ルクレールは“無冠の帝王”で終わってしまうのか」|F1解説者ムッシュ柴田のピットイン
- ●「17歳で信じられない速さを秘めていた」今季退任トスト代表、教え子フェルスタッペンの抜てきを回顧…当時“免許もない17歳に”と批判も、成功を確信|F1
- ●2023 F1日程・カレンダー・スケジュール|放送時間・中継配信