松山英樹（2024年10月23日撮影）

＜米国男子ゴルフツアー：ZOZOチャンピオンシップ＞◇第1日◇24日◇千葉・習志野CC（7079ヤード、パー70）◇賞金総額850万ドル（約12億3300万円）優勝153万ドル（約2億2200万円） 　今季2勝で、パリ五輪では日本男子ゴルフ初の表彰台となる銅メダルを獲得した松山英樹（32＝LEXUS）は、首位と8打差の53位と出遅れた。4バーディー、5ボギーの71で1オーバー。ホールアウト後は「残念です。怒りがわいてこないぐらい悪かった」と、悔しさを押し殺して話した。 　インコースから出て、2ホール目の11番パー4でボギーが先行した。ティーショットを右に曲げるなどショットが乱れて落とした。直後の12番パー4で第2打を3メートルにつけてバウンスバック。再びボギーが先行した17番パー4では、ティーショットをミスしたが、300ヤード余り残った第2打でスーパーショットを披露した。深いラフから力強く振り抜くとグリーン手前まで運び、第3打のアプローチを1メートル足らずに寄せる“ナイスパー”だった。勢いに乗って18番パー5で伸ばし、イーブンパーに戻して折り返した。 　後半最初の1番パー4で再びボギーが先行したが、3番パー3、4番パー4で連続バーディー。「いいきっかけが見つかったかな、という感じはあったけど（5番で）ボギーを打ってしまい『流れは完全にないな』と思いながらプレーした」。この日初のバーディー先行も、直後に落とすと、8番でもボギーをたたき、1オーバーとした。今大会出場6度目で、22年大会に次ぐ2度目の第1ラウンドでオーバーパーに終わった。 　それでも契約満了で、今年が最後となった今大会には、平日にもかかわらず、大勢のギャラリーが駆けつけた。アジア人初の米国男子ツアー通算10勝に到達、五輪銅メダルを獲得し、今年初めて日本開催の試合に出場し、凱旋（がいせん）した姿を一目見ようと、例年以上の盛り上がりを見せた。だからこそ「いいプレーを見せたかったけど、今日は見せられなかったので残念」と、期待に応えられなかったもどかしさが強く残った。「苦しいけど、明日、バーディーをたくさん取れるように頑張りたい」。第2ラウンドからの巻き返しを期していた。