グリーン鋼材、船舶に相次ぎ採用。日本製鉄「NSカーボレックス・ニュートラル」と神戸製鋼「コベナブル・スチール」
日本製鉄は先月29日、マスバランス方式を適用したグリーン鋼材「NSカーボレックス・ニュートラル」が山中造船の内航船向け鋼材に初採用されたと発表した。今後も継続して全船に採用される予定。 山中造船は内航船の安全性向上と環境保護を目的として日鉄の高延性厚鋼板「Nセーフ・ハル」もすでに採用。衝突安全性に優れ、衝突時の衝撃を軽減し亀裂も起きにくく被害拡大を最小限に抑制できる。海上への原油流出など環境面で甚大な影響を及ぼす事故も大幅に軽減できる。 今回、両製品が採用されたことで山中造船で設計・建造される船は従来以上に環境へ配慮した船となり、付加価値向上が期待される。 神戸製鋼所は先月29日、低CO2高炉鋼材の「コベナブル・スチール」が、伯方造船が建造する1万9800トン級バルクキャリアに採用されたと発表した。 鋼材製造におけるCO2排出量をマスバランス方式により100%削減した「コベナブル・プレミア」で、今後も伯方造船が建造する船へ継続して採用される予定。 「コベナブル・スチール」は独自の高炉向けCO2低減ソリューションを活用。従来と同等の品質も維持できる。