どうなる!? 〈自民党総裁選〉後の株価…経済の専門家が「高市総裁なら日経平均10万円が現実となるかもしれない」と予想する根拠
9月27日に迫った自民党総裁選。9名の候補者のうち、決選投票に残るのは石破氏、高市氏、小泉氏の3氏に絞られてきたとの見方が強まっています。では、それぞれの候補者が自民党総裁となった場合、株価にどのような影響をおよぼすのでしょうか。株式会社武者リサーチの武者陵司氏が、チャットGTPも使いながら多角的な視点で考察します。 【画像】「30年間、毎月1ドルずつ」積み立て投資をすると…
“株価にとってプラス”な自民党総裁は?→チャットGPTの回答
事実上、日本の次期首相を決める「自民党総裁選」が目前(9月27日)に迫っている。 今回の総裁選挙は派閥解消後初で9名が立候補し、大混戦になっている。各候補の主張にも大きなコントラストがみられ、国民には投票権はないが、ネット、SNSを巻き込んで国民的政策論争を引き起こしている。 どの候補者も一回目の投票で過半数を獲得できず、上位2名による決選投票となることはほぼ確かである。 しかしさまざまな世論調査から、決選投票に残るのは石破氏、高市氏、小泉氏の3氏に絞られてきたようである。その場合、決選投票に残らなかった候補者を支持していた党員、議員票がトップ2のうちどちらにつくかで勝者が決まる。決選投票は国会議員の367票と、都道府県の各代表の47票の構成なので、国会議員がどちらを支持するかで大勢が決まる。 そして次期総裁は年内解散総選挙を打ち出すことが既定路線と見られているので、自民党国会議員は次期選挙に勝てる「アジェンダ設定」が、総裁選びに決定的に重要になる。となると、経済政策の優劣が雌雄を決する要素になる可能性が高まる。 そこでチャットGPTに、決選投票に残る可能性がある3候補のうち誰が株価に最もプラスに働くか、を聞いたところ 「最も株価にプラスに働く可能性が高いのは、高市早苗氏と考えられます。彼女の積極的な金融緩和策や財政出動の姿勢は、アベノミクスの延長線上にあり、投資家にとって短期的な安心感を与え、株式市場を押し上げる可能性があります。小泉進次郎氏は、グリーン政策の推進で特定のセクターにプラスの影響を与える可能性があるものの、市場全体の反応は規制強化のリスクなどで不透明です。石破茂氏は、長期的な構造改革を重視するため、短期的な株価上昇にはつながりにくいですが、地方経済や特定産業にはポジティブな影響があるかもしれません」 との回答となった。この見方は、筆者をはじめ大半の専門家が共有する見解である。