部下から「日曜の接待ゴルフは休日出勤扱いにしてほしい」と連絡が! ゴルフが“労働時間”になる・ならないパターンを解説
労働時間となる接待ゴルフのパターンもある
基本的には接待ゴルフへの出席は労働時間になりませんが、接待ゴルフの参加と一言でいっても、ゴルフプレーを楽しむだけではなくさまざまな状況があります。以下のような場合には労働時間に該当する可能性があります。 ■ゴルフコンペの運営側の役割を担っている 自社でゴルフコンペを主催する場合、プレーする人だけではなく運営側の担当者もゴルフコンペに関わることがあります。本人がプレーせずにゴルフコンペの準備、進行および送迎などの役割のみを担う場合は、会社の指示による業務とみなされます。 ■ゴルフコンペ後の宴会の準備・運営を担っている ゴルフコンペ終了後に宴会などを開催する場合もあります。先ほどと同様、プレーに参加せず、かつ宴会中も飲食を楽しむこともなく、会場準備や進行役などの役割が与えられている場合は、労働時間とみなされる可能性があります。 ■重要な商談があり上司が明確に命令している 接待ゴルフ当日に重要な商談を兼ねているなど、明らかに業務とみなされる予定があり、使用者も接待ゴルフの参加を明確に指示している場合は、労働時間と判断されることが考えられます。
労働時間にならなくても部下の心情に配慮しよう
休日に接待ゴルフに参加しても、一部の例外を除いて基本的には労働時間に該当しないため、休日出勤扱いにする必要はありません。しかし、本来休日である日にプライベートな時間が取れないことも事実です。過度な負担にならないことや、部下の心情に配慮した対応を心がけましょう。 出典 厚生労働省 労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン 公益社団法人 全国労働基準関係団体連合会 榛麓会ゴルフコンペ事件 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部