携帯型ゲーミングPC普及の兆し。コンビニ決済対応やSteam日本語化で市場拡大へ
PCゲームをかなり手軽にするデバイスとしても価値がある。一口にPCゲームといってもその内容はさまざまで、何時間も拘束される重いものから、何かしながらでもよい軽いものなどさまざまだ。 軽いものを遊ぶときはポータブルゲーミングPCが活躍する。コタツに入りながらだらだら遊んだりもできるので、小型だからこその魅力があるといえよう。 ■手軽ではあるが、結局のところPCではある もちろん、ポータブルゲーミングPCにも問題はある。ひとつは、PCであるがゆえにそれなりの知識が必要になることだ。
前述のようにPCではたしかにいろいろなゲームを遊べるのだが、家庭用ゲーム機とは異なり環境がそれぞれで大きく異なってくる。となると、特定の環境で動くゲームが違う環境では動かない、といったことが起こりうるのだ。 トラブルが起こったときは自分で解決しなければならないし、そもそもROG Allyの中身はふつうにWindowsである。ある程度はPCの知識があったほうがよいのは間違いない。 また、ポータブルであるがゆえにスペックはそこそこに留まっている。高いスペックを要求するリッチなゲームは起動すら難しいし、どうしても制限はある。
日本は家庭用ゲーム機が根強く、PCが環境の中心になるとも考えづらい。何より住環境の狭さがどうしてもついてまわる以上、家庭にデスクトップPCを置くのは容易ではないからだ。 しかし、そんな状況でもポータブルゲーミングPCは支持を得ている。日本でもPCゲームに対する注目度が高まっている以上、今後も選択肢のひとつにのぼることは間違いないだろう。
渡邉 卓也 :ゲームライター