千葉県が外国人活躍・共生推進プランを年内改定へ 多様性条例を反映、6日まで意見公募
千葉県は、国籍や文化的背景に関係なく誰もが活躍できる社会の実現を目指す「外国人活躍・多文化共生推進プラン」を年内に改定する。これに先立ち、6日までの必着で、プラン改定案への意見公募(パブリックコメント)を実施している。改定案では、元日に施行された同県の熊谷俊人知事肝煎りの「千葉県多様性が尊重され誰もが活躍できる社会の形成の推進に関する条例」の内容を色濃く反映している。 ■多様性がもたらす活力を重視 同プランは令和2年3月に策定されたが、本県在住の外国人は昨年、20万人を突破し、過去10年間で1・9倍に増えた。新たに多様性尊重条例もできた。 こうした背景もあり、県は「今後、成田空港も機能強化するのをきっかけに、県内には多様性がもたらす活力が重要となる」(熊谷知事)と判断。外国人も活躍し、より安心して暮らせる共生社会を作ろうと見直しを図る。 多様性尊重条例は、国や文化などが違っても皆がその違いを大事にし、自分らしく活躍する社会づくりを目標に立てた。 ■外国人の活躍目指す プラン改定案でも同様に、皆が違いを大事にすることで「生活がしやすくなり、新しいことに気付き、県を元気にすることにつながる」との考え方を盛り込んだ。 改定後は、外国人が県内で働き手や地域の担い手として活躍できるようにする。家族滞在で本県に在留する配偶者らへの基礎的な日本語教育を支援する。多言語表記も進める方向だ。 千葉県によると、意見公募で得られた内容はホームページなどで公表される。必要に応じ、改定案に反映させるという。 改定案への意見があれば、所定の意見提出様式に基づき、千葉県国際課国際政策室まで①郵送(〒260-8667 千葉市中央区市場町1-1)②メール(kokusaig1@mz.pref.chiba.lg.jp)③ファクス(043・224・2631)で応募する。電話では受け付けない。同室(043・223・2427)。